都市対抗は「見る」もの?「見させられるもの」?
都市対抗野球開幕。
今年は僕のひいきのチームがすべて敗退したため、興味の薄い大会になってしまった。行くとしたら、チームというより選手個人を見に行くという感じになりそう。東京ガスの山岡泰輔、明治安田生命の東大卒左腕・重信拓哉、それから、元NPB組の選手がやや多めなのでそちらも気になる。
去年と同様ちょっと毒吐きます。
「都市対抗」をtwitterで検索すると、ふつうに社会人野球ファンが楽しみな様子が数多く出てくるのだが、中にはこんなつぶやきを見かける。
- 都市対抗野球の応援にほぼ強制的に連れて行かされそう
ああ、今年も応援の動員に行かされるんだな。
「都市対抗 強制」「都市対抗 つきあい」「都市対抗 動員」「都市対抗 取引先」と打ってみると、都市対抗野球の暗い一面を垣間見ることができる。
もちろんこんな声ばかりじゃない。社員であって残業切り上げて早くドームに行きたいとつぶやく人だって多い。
ただ、なぜこんなことをさせられるんだろう?
スポーツを観戦する、ということは純粋に能動的にするもののはずなのに、受動的に「させられる」ということが起こっている。
もちろん、毎日新聞はこういった声を取り上げることはない。むしろ、毎年のように「企業とスポーツ」をテーマに企業経営者の声を取り上げる。そして経営者の声のうち、都市や地域に言及することの方が少ない。「企業の一体感の醸成」とかそういう意義を語ることが多い。
企業の一体感のため・・?
この経営者さんは、3階席まで膨れ上がった自社の応援団を見て、さぞかし満足して帰っていったことだろう。なんか、ある電機メーカーの社長さんが出張するのに合わせて、部下が宿泊先の部屋の家電をそのメーカーのものに変えさせたという話を思い出した。
最初は気のりしなかったが、来てみたら社会人野球にハマってしまったという人もいる。なにごともきっかけがあって好きになるわけで、そういう人にとってはいいのだろうけど、そうではない人にとってはたまったものではない。
twitterで嘆きをつぶやいている人のなかには、Jリーグのサポーターだったりする人がいる。プライベートはJリーグで楽しみ、都市対抗野球は義理で見に行くなんて悲しい。「都市対抗」の名が泣きますよ。
僕は勤め先が野球と全く縁のない企業なので、純粋に社会人野球を見に行くことができる。巨大な応援席を遠目に見つつ、ちゃんとお金を払ってネット裏で見ようと思う。JABA会員なら3試合見られてたった1200円だ。