複雑な気持ちで試合を見る@クラブ選手権関東予選

全足利クラブ 11 - 5 横浜金港クラブ
7/5 足利市硬式野球場 観衆約200人

今年から北関東と南関東が一つとなり、関東予選になったクラブ選手権。組み合わせを見て愕然。足利市長杯と同じ組み合わせになりそうなブロック。そして昨年優勝の茨城ゴールデンゴールズは同ベスト4のYBC柏と対戦という意味不明な組み合わせとなる。
最初は茨城と柏の試合を見に行く予定だったのが雨で中止となってしまい、あまり気乗りしない足利会場へ向かった。ひいきチームのどちらかが必ず負ける(当たり前だ)のを見るのは複雑。ただ昨年茨城GGが優勝したため関東の枠が1つ増え、敗者復活戦があるのでまだ救いはある。


球場へ入ったのは第二試合・金港とアゼリア館林の初回。金港は打線が良く序盤に6点を取り有利に進めると、投げてはベテランの四日市直(盛岡大附)が館林打線に殆ど付けいるスキを与えなかった。

元日石(ENEOSの名がつく前)の四日市さん、こんなに長いイニングを投げるのを見るのは久しぶりかも。
ちなみに館林の二番手投手が足利工業高卒の左腕だったのだが、コーナーに丁寧に投げ分け金港相手に5回1失点と好投してみせた。

球場横の陸上競技場ではJFLの試合があり、栃木ウーヴァFCMIOびわこ滋賀の対戦。観客は公式記録によると340人。栃木ウーヴァはもともと日立の栃木工場のチームで、全員がアマチュア。練習が平日夜というところは全足利に似ている。足利は準本拠地の位置づけである。

スタンドはこんな感じ。試合は13時からなので野球と被ってしまい見に行けない。ちなみにJFL町田ゼルビアのホームに3回だけ行ったことがあります。

驚いたのはこれ。MIOびわこ滋賀のチームバスがまるで送迎バスのよう。このバスで遥々滋賀県から来たとは、JFLは大変だ。
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さて試合。今回も先手を取ったのは足利。3回表に先頭が出ると手堅くバントで送り、すぐにタイムリーで1点。そして四死球が2つ続いて、犠飛とタイムリーでこの回4点をリードする。雨あがりでやや守備も走塁もしずらそうなコンディションながら積極的な走塁は健在だった。このあと雨も降らず、陽も徐々に出てきたのでグラウンド状況も少しずつ良くなっていったように見えた。
足利はこの後もヒットを繋いで加点し4回までに6-0とリードを広げる。僕は金港の投手陣を心配していたが、その通りになってしまっている。

金港は打つ方は前回の市長杯よりつながった。3回まではノーヒットに抑えられるも、4回に田中大貴(東海大)のライト前ヒットをきっかけに2死から3連打で3点を返す。
6回には足利がラッキーなヒットで1点突き放すもその裏に金港が再びチャンス。またも田中大貴が出塁すると主軸が2連打。7-5と2点差に迫る。市長杯では大差がついたが、本来はこれくらい拮抗してもおかしくない。


三塁側スタンドには、都市対抗予選で日立にやってきた応援団がそのまま登場していた。
音楽や太鼓はなかったが、手拍子と声のリズムがまんま千葉ロッテだったりする。

中盤にレフト後方を見ると、陸上競技場からこっちを見ている。ウーヴァは滋賀に0-4で負けたらしい。こっちの栃木は勝ってるよ〜

2点差となり面白くなってきた試合も、守りで明暗を分けた。
7回裏、2点差に詰め寄られてすぐのイニングで金港が先頭打者が出塁、単独スチールを仕掛けるが、足利の捕手・吉原啓太(日大国際関係)が見事に刺した。試合の流れを止める、この試合で一番大きいプレーだったかも。
そのすぐ後、8回表にはその吉原がタイムリーを放ち8-5と再び突き放すと、交代した金港の投手陣から終盤にかけ追加点を挙げ11-5と差を広げることに。金港は田中がこの日3安打目のヒットを放つも、併殺でチャンスをつぶすなど追いすがることができなかった。

全足利ファンの横浜市民としては何とも複雑な気持ちになる結果だった(逆のスコアになっても同じ気持ちになったはず)が、スタンドの応援も盛り上がって楽しかったので、来てよかったと思う。
横浜金港は、打線と守備がいいので、あとは投手だけだと思う。まだ8月に敗者復活があるので、なんとか西武ドームへ来てほしい。
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そういえばスタンドに片岡安佑美監督がGGの選手数人と来ていた。浦和の試合が中止になったので視察に来たらしい。