全日本クラブ選手権2日目

WEEDしらおい 2 - 4 水沢駒形野球倶楽部
全足利クラブ 3 - 2 福井ミリオンドリームズ
和歌山箕島球友会 3 - 2 サウザンリーフ市原
ビッグ開発ベースボールクラブ 0 - 5 東北マークス
9/7 西武ドーム 観衆約300人(かなりいいかげん)

池袋駅でこれから僕が乗る電車がこんなだったので軽く驚いた。30代以上の(関東在住の)鉄ちゃんにとっては懐かしい、旧西武レッドアローのカラーそのものだ。レッドアロー・クラシックというらしい。これは間違いなく、ライオンズ・クラシックのアイデアを拝借したものだろう。
このリバイバル電車を所沢で降り、隣の西所沢でドーム行きの支線に乗ったとき乗客は30人くらい。うーむ、クラブ選手権はやっぱりこんなものか〜と思いつつ乗って、降りたところになぜかキャンピングカーの集団が。業者の展示会を駅前でやってたらしい。西武戦のない駅前の有効活用か。でもお客は少ない。

いや、お客が少ないのはドームも同じでして、外野の坂道から中を覗くといつも通り「カーン」という打球の音が響きまくる西武ドーム。スタンドの空席部の緑がまぶしい(笑)

中でいつも通り入るとWEEDしらおいx水沢駒形の試合が5回裏を終了したところ。ネット裏上部でヒマそうにしているおじさん達からプログラムを買う。あたりを見ると、去年はあった飲み物の販売がない。その前は食糧も少しあったのに。なんか、年々やる気がなくなってるなぁ。
第2試合は眺めていただけだったが、去年も見たしらおいの別府信介投手の飄々としたピッチングで水沢を抑えているのに対し、打線はよく打つのだが、7回に犠牲フライで1点追加したのみで、13安打ながら2得点に終わってしまった。
********************
目当ての第2試合。先発は全足利が庭月野隼(関東学園大)で去年と同じ。福井MDは予想してた内藤剛志ではなく、黒岩拓朗(九州産業大JR東海)であったが、この人もJR東海出身だ。
1回その黒岩に足利は初回攻撃をしかけ、金田克彦(仙台大)がライト線を破って出ると新藤大輔(東日本国際大)が三塁内野安打→バントで2,3塁とする。これを5番に入ったよっしーこと吉田真史(太田工業高‐ロッテ)がセンター前に落とし二人生還する。2-0。
その裏、庭月野が先頭打者をいきなり右中間三塁打で出し、スクイズで返され2-1とされる。
そして、ここから長い投手戦に突入。
黒岩のマウンドさばきは、去年内藤を保土ヶ谷で見たときと同じで、企業チーム出身らしい落ち着きがある。コントロール、特に右打者からみた外角が抜群に良いのと、そのあたりによく落ちる変化球(フォークとかじゃないと思う)に全足利の打者が苦労していた。
庭月野はいつも通り丁寧に投げるんだけれど、ちょっとカウントを稼ぐのに苦労していたようで、福井の打者が選球重視でいっていたせいかボールが多め。よって序盤から球数が多い気がした。それでも抑えていっているのはさすが。

試合を真剣に見てるとあまり写真も撮らない。これは足利のスタンドだけれど去年よりも多いかな?福井のほうは少ないながらも関係者と思しき人達が来ている。足利の人はバスで来たみたいだが福井は遠いよな・・
4回には先頭打者を出すも、庭月野の必殺技・牽制球でアウト。7回には四球→ライト前ヒットで1死1,3塁のピンチを迎えるが、福井の代打のライナーがセカンド正面!1塁併殺となり流れを切った。どうやらツキはあるらしい。
・・が、そのツキを足利がものにできないうちに8回裏、内野の送球エラー等で三塁に進まれ、福井の1番・栗山領河(同志社大)がレフト前に放ち同点とされる。さあわからなくなってきた。

しかし土壇場の9回、足利の先頭・高橋二郎(佐野日大高)がまるで岡田幸文ばりの見事すぎるセーフティバントを決め、流れをぶった切る(この表現がピッタリ)。本当に、一気に空気が変わった。
バントで2塁に進め、9番・吉田智和(神奈川工科大)がセンターに大飛球。前進守備!センターの頭を越し3−2と突き放しに成功する。この光景、去年も見たような・・
同点に追いつかれても、すぐさま点を取り返す。これはどのレベルの野球でも同じく、強いチームの特徴である。それにしても毎年思うが、クラブ選手権は本当に戦いが厳しい。


*********************
戦いが厳しいというのは3試合目を見ても感じた。
この試合、正直言って和歌山箕島が勝つだろうと思っていた。昨年の準優勝だし、最近の市原は関東大会でもあまり目立った成績がなかったし。
だが予想に反して接戦となった。
箕島は2回裏、四球と悪送球などで満塁とするも、犠牲フライの1点のみ。
4回表、市原は四球→バントののち、佐瀬勇(市立船橋高)が1,2塁間を抜け同点。
箕島は打ち損じが多く、点が入らない。もっと点差がつくかなと思ってた僕は首をかしげる。箕島は細かい継投に入り、主軸のひとりでもある黒川弘勝(佛教大)までひっぱり出す。
その黒川から三塁を頭を越える打球を放ち、2-1と一時逆転に成功するも、すぐその裏に連打などで満塁→犠牲フライで同点とする。ここもやはり同点どまり。
決勝点は7回裏、ヒットとバントで3塁に進めたあと、ショートゴロの間隙を突いて本塁に還り1点追加。これで再逆転となった。
スタンドでは、市原の応援がとても多かったのが印象にのこっている。



とりあえず、クラブ選手権の結果を駆け足で書いてみた。