全日本クラブ選手権3日目(その1)

だいぶ時間がたってしまった。
YBC柏 7 - 5 和歌山箕島球友会
ビッグ開発ベースボールクラブ 2 - 6 茨城ゴールデンゴールズ
9/7 西武ドーム 観衆約500人くらい


クラブ選手権の3日目は人生初めての4試合観戦となった。
朝早く起きることができず、第一試合はちょっと遅れて9時半くらいの到着。前日と違って気温は肌寒いくらい。僕は東京ドームでもらった全足利の赤いTシャツの上にポロシャツを着ていったが、これでもまだちょっと冷えた。
第一試合はYBC柏と和歌山簑島、これは大変な好カード。南関東予選で見て注目した、YBC柏の田山豊(日大)は金曜に投げたので、中1日でおそらく連投するだろうと思ったが、その通りだった。

試合展開は早くすでに4回。柏が2点先制したが4回表に箕島が1点返している。
柏市のHPには応援バスの告知が出ており、駐車場には柏市のバスがいた。市のページに応援の告知が出るのは足利以外には珍しい。ちなみに4回には次の試合の茨城GG応援団が到着している。


柏の田山は非常に調子はよさそう。箕島の宮迫もコントロールはよく、それほど球は速くないもののマウンドさばきも落ち着いている。
6裏、柏は先頭が内野安打で出塁。続いてセカンドゴロもランナースタート。ボールそれてランナー1,3塁に。
1死とられるも小笠原が二遊間を抜き、2者生還し4-1に。これは大きい。
しかし、この試合どちらもいいチームだ。企業チーム同士の試合を見ているみたい。

8表、箕島はエラーでランナー出る。送り気味の四球から内野ゴロ2、3塁、再び内野ゴロで1点追加。4-2
山下、フルカウントから二遊間を破る。4-3と1点差とする。
そして4番林(三重中京大)、おそらく直球だと思うが、センターオーバーの2ラン!なんと一気に逆転し一塁側大騒ぎ。田山からホームランを打つとは、、恐るべし箕島。
だがその裏、先頭の菅野が二塁打で出ると、続いて3塁へのバントと見せかけ、なんと2塁ランナーストップのまま、1塁セーフ。いや抜け目ない・・
再びバントも、サードへの送球エラー!無死満塁!
スクイズでまず1人生還。ところがファーストへ送球する間になんとセカンドから一気にもう一人突っ込んできた!2ランスクイズ!すごい走塁!

四番白石、内野安打の間にさらに1点。3点追加となり7-5になってしまった。試合はこのまま終了。この試合を見て、クラブ選手権はレベルが上がったなぁと思わずつぶやいた。
YBC柏は田山ばかり注目していたのだけれど、それだけではなく、守備も走塁も抜け目ない。ここ2年関東のチームが関西勢にやられていたけど、ようやく一角を崩せた。
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第1試合終了後ドームの外へ出る。ドーム脇の建物で中華料理のバイキングがあると聞いたのだが、開店は11時半と、次の試合が始まってしまうのであきらめた。メニューはそれほど多くないが1000円だったらしい。

スタンドで弁当を食べているうちに試合が始まる。第2試合は沖縄のビッグ開発ベースボールクラブと茨城GG。ちなみにビッグ開発というのは那覇市で不動産業を営む会社とのこと。
GGの先発・山本武蔵(獨協大)はかつてBCリーグ富山で防御率1.87でリーグ3位に入ったこともある投手。右サイドスローでコントロールよく投げ込む。この前、稲敷市に見にいったときも先発で投げていた。1年目ながらすでにチームの主軸として投げている。サイドながら135kmくらいは出ている。
1回裏にGGがヒットと盗塁、タイムリーで早くも先制するが、2回表ビッグはランナー2人からスクイズで同点にすると、さらに一塁後ろに渋く落として逆転。ここからしばらくこう着状態となる。


スタンドを歩いてたら元西武の松沼博久さん(兄やん)とすれ違った。そういえば兄やんはGGのコーチだったことがある。
しばらくすると今度はネット裏で谷沢健一さんが歩いているのを見かける。もちろんYBC柏の創設者だ。ちなみに野球場のスタンドで2000本安打の選手にあったのは今年3人目だ。

稲敷からの応援団に交じっていた謎のキャラ、というか着ぐるみ。これってなんだろう。レンコン?いや違う。
ちなみに、GGのオリジナルキャラ・丼丼は最初だけちょこっと出てて、あとは出てこなかった。


GGの山本が調子を上げてきて、打たせて取るスタイルが顕著になってきたころ、ようやくGGの打線に火が付く。
5回裏、太田英憲(東北福祉大)岡垣旭紀(鳥取商)久保田昌倫(京都産業大)の3連打で同点に追いつくと、投手兼任の好打者・岩田紀彦(東京経済大)が満塁から岩田犠牲フライを放ちついに逆転に成功。ただしランナーが2、3塁間で挟まれるミス。もう少し取れた。
8回表には好投の山本から先ほどの岩田にチェンジ。簡単に2アウトをとったあと、投げるタイミングを変えセカンドゴロ。この岩田という選手の投げ方が、まるでパッティングピッチャーのような立ち投げで、相手をほんろうするような投球。この継投はよく決まってたと思う。

その裏GGは四球とヒット固め打ちで3点を挙げ6-2とし試合を決めた。この日は守備の破たんもなくナイスゲームだったと思う。ビッグ開発はGGの二人の投手に仕事をさせてもらえなかった感じがする。


これで2試合終了だが試合が面白くて見ていて疲れない。ドームの椅子が座り心地が最高なのもあるけれど。