東都大学野球 東洋大 x 中央大

東洋大 5 - 2 中央大
神宮球場 観衆約3000人(目測)


全国の大学野球の中でもトップの実力を持つ、と見られている東都大学野球の舞台は神宮。ただし、週末は六大学をやっているから、平日の勤め人にとって見るチャンスは少ない。一年の中で唯一、見るチャンスがあるのはゴールデンウィークの時期だけだ。(失業して毎日が日曜にならない限りw)
僕も大学野球というと六大学ばかりで、あとは週末に近郊の球場でやる首都大学リーグだけだったが、今年は連休のチャンスを生かし初めて見に行った。今年は震災の影響でNPBの日程に配慮し、朝9時試合開始という特殊な日程。この日から信州に旅に行く予定だったので、旅の始まりに行くことができた。

東都は初めてだから神宮の様子にも興味があったが、朝9時前に着くと正面入口前のきっぷ売り場は長蛇の列。自分と同じことを考えている人が多いんだろう。ただ切符を売っているのは正面売り場だけで、六大学のように一・三塁側の内野切符売り場は開いていないようだった。一般は1300円で学生は600円。1300円というのは六大学のバックネット裏指定席と同じ値段だが、一般券はこれ1種類のみ。
このカードで僕が期待していたのは、東洋大のドラフト候補・藤岡貴裕桐生一高)と中央大の春夏連覇・島袋洋奨(興南高)が見られること。初めての東都でエース同士、が実現したら良かったが、スタンドに入ると、スコアボードに島袋の名前はなかった。
朝9時試合開始なせいか試合開始後も観客が入ってくる。この前見た相模原球場首都大学野球よりはかなり入ってるが、六大学の早大戦に比べればだいぶ少ない。一・三塁側ともに応援団がいるが、これも人数は少ないように見えた。

東洋大、中央大ともに自分が知っている選手はとても少ない。唯一楽しみにしていたのは東洋大の藤岡で、どこかで見た記憶があるのだがいつの試合か忘れてしまった。ただ、コントロールのとても良いピッチャーだということは覚えていた。野球小僧にもそんなことが書いてあった。
・・がその藤岡、初回から制球が良くない。球がとにかく高く、カウントが稼げない。あれれ、どうしたんだと思っていると四球からバントで送られ、いきなりタイムリーで1点を失う。一塁側の中央大の応援席が大いに沸く。
途中、二階席に上がって球筋を見ようと思いつく。かなり見下ろす形になるが、ちょうどホームベースの真裏にバックネットのつなぎ目が来ており、これが球筋を見るのに好都合だと気がついた。なるほど確かに曲がり具合がよくわかったが、今度は高低がわからない。スタンドで真横から見ると高低はわかるがコースがわからない。僕はこうやって何度も席を変えて球を見るのが好きだ。マイナー野球でしかできない楽しみ方だと思っている。

この日の神宮はちゃんと売店もやっていたが、ここに来るまでの外苑前からの道のりはまだ出店などやっていなかった。朝9時からという特殊事情があるからだろうが、レギュラーの平日の試合はどうなのか気になる。東都にはいつかナイトゲームをやってほしいと半分本気で思っているのだが、学生野球にナイターというのは・・やっぱり似合わないだろうか。
六大学も熟年男性のファンが多いけど、東都のスタンドは六大学以上に年齢層が高く感じた(あくまで感じただけだが)。現役の学生君が六大学に比べ少ないのと、おっかけの奥様・おば様が圧倒的に少ない。もっとも齊藤佑樹が卒業したあとの六大学にまだ行っていないので、そっちも少なくなっているかもしれない。
東洋大の藤岡は回が進むにつれ調子を上げてきた。最速は149kmだったか、しかしそれよりも変化球の制球がとにかく良い。フォークのような大きな変化はしてないように見えたが、球審の手がとにかくよく上がっていた。あとで記録を見たら12奪三振だった。中央大は散発5安打で、東洋も7安打と多くはなかったから、あまり大きな印象のない試合となった。エラーも少なく、後で書くBCリーグの試合と比べずいぶん締まっていたなという印象が強い。
最後に一枚。中央大の応援壇上に上がっている学ラン姿、なんと女の子である。大学野球の応援団で女性のリーダーなんて初めて見た。六大学ではもちろん聞いたことがない。後で調べたら、中央大125年の歴史で初めての女子部員なんだという。


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