都市対抗神奈川1次予選

横浜金港クラブ 3 - 0 マルユウベースボールクラブ湘南
等々力緑地硬式野球場 観衆約100人(目測)


昨年は神奈川の社会人野球は企業のグラウンドで行うことが多く、日産が休部してしまったことにより協会の財政が厳しいせいか・・と勝手に想像してしまったが、今年は元どおり等々力に戻った。うれしい。
それから今年は例の震災のせいで春季大会が中止になり(予定ではこれも等々力、保土ヶ谷が含まれていた)、神奈川の公式戦は今年はこれが初めてじゃないかと思う。ゴールデンウィークの始め、早稲田x立教戦とどちらにするか迷ったがのんびり観戦したくて等々力を選んだ。(ちなみにこの日、早稲田は完封負けをくらった。行かなくてよかった。)

30日の等々力緑地は晴れで人が多い。風は強いが湿気が少なくとてもさわやか。
球場に入る前にわきのうどん屋で天ぷらうどんを食べる。ここはうどんだけでなくそばもあり、当日は冷やしうどん・そばもできたようだ。夏はカキ氷もある。この近辺にはコンビニも見当たらず、食べ物の調達場所がないので重宝する。(緑地の入口に飲食店がわずかにあるようだ)
うどんを早々に食いスタンドに入るとけっこうな人の入り。もっとも僕の言うけっこうな、とは「クラブチームの試合にしては」という講釈がつく。例年GWのときはこれくらい人が入る。
この日は都市対抗とクラブ選手権の予選を兼ねており2回戦。僕がよく見る横浜金港はマルユウベースボールクラブ湘南が相手。簡単な相手ではない。下手すると全足利みたいに1回戦負けもあるかと思った。


金港の先発は河本憲祐(専修大)。昨年エネオスのグランドで見て好印象を持ったピッチャーだ。

その時のブログを見ると「変化球のコントロールが良い」と書いてあるが、この日はストレートの割合が多いと感じた。特徴的なヒジを高く上げたフォームから投げる直球は140kに届いてるかもしれない。湘南の打者も球威に押されることが多い。球数こそちょっと多めだけど無駄な四球はほとんど出さない。
湘南の投手は右のサイドスロー。変化球で緩急をつけて打ちとっていくスタイルでこれもよく投げている。初回から投手戦となった。
3回に金港が1点を先制した後も膠着状態が続くが、6回、1・3塁のチャンスから露木慎吾さん(敢えてさん付け)のレフトオーバーの二塁打で突き放す。「40代の4割打者」と新聞に載ったこともあるこの方は守備も軽快。ちなみに某サングラスメーカーの広報としてたくさんのスポーツ選手とかかわっていることは密かに有名。僕もこの方のブログは時々拝見してます。

クラブチーム同士の試合で観客が多い(といっても3桁行くか行かないかだけど)というのはなんか嬉しい。今年買った「野球小僧」の世界野球選手名鑑に、社会人野球を見る人は「身内とスカウト、それと余暇を過ごすおじいさん」と書かれていた(笑)のだが、当たっている。横浜金港は昔からのクラブなので、年配のファンが特に多いかもしれない。
だがその観客の居場所であるスタンドと、選手の居場所であるグラウンドが、共に古い。写真には写ってないが、グラウンドの三塁側フェンスの防護マットが驚くほどボロボロで、けっこういろんな球場を見てきた僕もああいうのは記憶にない。
昨年、等々力緑地全体の改修計画がまとまったのだが、じきにここは11,000人収容の球場に生まれ変わる。政令指定都市のプライドか、収容人数5ケタに最後までこだわったようだ。そんなに必要だとは思えないのだが。
先発の河本は最後まで安定して投げていた。今度はぜひ企業チームとの対戦を見てみたい。


この試合、入場料は無料だったがパンフレット(カラーだった)が200円で売っていた。それと、パンフの横に大震災向けの募金箱が置いてあった。これはいい。プロアマ関係なく、野球場には必ず置いていてほしいと思う。


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