栃木ゴールデンブレーブス

BCリーグについて|ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-
来年から参戦する、BCリーグの栃木県球団のチーム名が決まった。その名は、ゴールデンブレーブス
最初、栃木がなぜゴールデンなのかというのが腑に落ちなかったが、そういえば日光には東照宮(陽明門)がある。おそらくそれだろうなと合点がいった。ただ、栃木名産の大麦が金色に輝くさまも意味しているらしいと書いてあったが。
で、ゴールデンに続くのが「勇者」ブレーブスというのがなんだか意外な感じがする。オリックスブレーブスの名前を手放してずいぶん経つし、東芝は「ブレイブ・アレウス」なのでかぶらない。思わぬ名前が使われずに残っていたなあというのが感想だ。
でも、せっかく東照宮なら、三猿にちなんで「ゴールデンモンキーズ」でもよかったかなと後から思った。金猿。キャラクターも容易にデザインできる。かずさマジックとかぶりそうだが。


で、それと同時にtwitterでわずかに上がっていた声が、社会人野球への影響。特に全足利。選手集めや、観客離れを心配する声があった。


よく考えてみたが、僕は影響は無いと考える。むしろ、プラスの効果しかないのではないか。
選手を集めるのに苦労するのではないかという声だが、独立リーグに行く選手というのは、どうしてもNPBに行きたいから行く、という選手が多い。だから、地元にチームがあろうがなかろうが関係なく独立リーグに行く。BCリーグでダメだったからと、よりNPBに指名される可能性の高いアイランドリーグへ行った選手もいる。
かつてBCリーグが出来たばかりのころ、千葉のクラブチームからごっそり選手が抜けたことがあったが、今は独立リーグもだいぶ浸透し、選手達の厳しい環境、NPBに指名される壁の高さ、はもう皆が知っている。
それから観客について。BCリーグは基本的に「県のチーム」だ。これに対して社会人野球は「市のチーム」と言える。。いわば「街の野球チーム」が基本となる。被っているようでちょっと異なる。
特に足利という土地は、宇都宮を中心とした「栃木県」よりも「両毛」の方が結びつきが強い。BCリーグ栃木は本拠地はきっと宇都宮だろうし、野球ファンの意識がそっちばかりに行くとは考えづらい。


むしろ僕が期待したいのが、栃木の地元紙・下野新聞で野球がより取り上げられるようになることだ。下野新聞では「県内4大プロスポーツ」と称し、栃木SCリンク栃木ブレックス、日光栃木アイスバックス、宇都宮ブリッツェンをアピールし、野球はカヤの外だった。
BCリーグに参入することで、そこに野球が割って入ることができる。子供達に生で野球を見せる機会が増えることにもなるし、少子化でスポーツをする子供も減ることを考えると、野球のアピールにおける役割は小さくない。BCリーグで初めて野球を目にした子が、将来社会人野球に来るかもしれない。


毎年秋には、「栃木県最強王座決定戦」と称し全足利との定期戦を開くなどというのはどうか。スタジアム外でB級グルメのイベントを共催するとか、楽しいイベントにしてしまう。BCリーグで野球の世界に引き込んだ人達を、さらに社会人野球沼へ誘いこんでしまいたい。