野球版Jリーグ(2)◆プロ or アマ

Jリーグが持つ大きな特徴、「地域密着」のほかにもうひとつ、「プロスポーツであること」
野球版のJリーグみたいなものが欲しい、と考えてみたものの、それは社会人野球のプロ化、ということをも連想させる。
これは、ありえないだろう。実業団サッカーがJリーグへ移行するのとは違い、日本にはすでにNPBというプロ野球組織があり完全に定着している。いくら妄想家の僕でもそこまでは想像できない(いや、世の中にはそこまで考える人がいるかもしれないが)。


ただ、今までどおり「アマチュア野球の最高峰」を名乗っていくのはどうなのか。そんな必要はあるだろうか。
僕は、そこらへんはあいまいにしておいても良い気がする。というより、「アマチュア」の縛りは無くしてしまえないか。アマチュア野球と名乗るのは学生野球までにして。


社会人野球チームの実態は様々だ。企業とクラブという括りだけでなく、企業チームと言えど、元NPB選手を契約社員扱いで入れるところもあれば、仕事はするものの午前中までで午後はずっと練習という所もあるし、仕事は定時までやり練習は夜間のみ、という所(でも都市対抗本戦に出たようなチーム)もある。クラブチームにおいても、茨城GGみたいに元NPB選手に報酬が発生している(と思われる)チームもある。 こういう、扱うチームの間口の広い野球団体が「アマチュア」という言葉を使うのは無理があると思う。
いっそのこと、ラグビートップリーグやバレーボールのVリーグみたいに、「プロ契約」の選手を公式に認めるのもアリだと思う。


では、野球のJリーグ「みたいなもの」をつくったとして、「これはアマ野球ですか?プロですか?」と聞かれたら、さてどう紹介するか。(あまり事情に詳しくない人が実際にそんな質問をしそうな気がする)
・・・どちらでもありません、としか答えられそうにない。「プロもアマもない野球なんです」としか言えない。


そんな中途半端な野球があるか?と言われそうだ。


自戒を込めて書いているが、野球好きの人はこの「プロ・アマ」という言葉を使いすぎ=プロ・アマを意識しすぎなんだと思う。僕もこのブログで「プロアマ交流戦」という言葉を無意識に使っていたし。それは野球団体がそれぞれ別々に発展してきた歴史のせいでもあるし、報道する側も見る側もそれに慣れきってしまっているという面が大きい。そこへ「プロもアマもない」という概念を理解してもらうのは、けっこう骨が折れそうだ。
なんか、うまく説明できる言葉はないんだろうか・・


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