NPB復帰だけじゃない

“再挑戦組”の不屈魂 合同トライアウト 国内独立リーグ経由はエントリー48人中12人 - スポーツ - ZAKZAK
この日は静岡・草薙球場12球団合同トライアウトが行われた。
平日だったので見に行けなかったが、一度見てみたい。
ネットで見たら、BCL福島の貴規が4安打と好走塁でアピールしたようだ。まだ22歳だし、もう一度どこかでやってほしい。できれば、福島→東北楽天で復活というルートがいいと思ってるのだが。


ニュースでの論調はみな同じだ。「参加選手のうち、どの選手が再契約を勝ち取るか」「NPBに復帰できるかどうか」それは当然で、もともとがNPB12球団の編成担当者にアピールするためのものだからだが、しかし来ているのはNPBの関係者だけではない。
海外の球団しかり、独立リーグしかりだが、それに加えて日本の社会人野球の関係者も見に来ていると聞く。どれくらい来ているのかわからないのだけれど。


この日ネットでこんな記事を見つけた。
岡山一成が語るJFLの魅力 「働く男たち」のフットボールに目を見張れ!(日刊SPA!)

はじめはいわゆる下部リーグの存在すら知らず、地域リーグJFLはあくまでJリーグへの通過点と思っていた。しかし、次第に下部リーグの魅力にも気づき始めたという。

「Jリーガーが引退して苦しむのって現役時代は周りからもチヤホヤされて、高い生活水準に慣れてしまっていることもあると思う。俺自身、Jリーグにしがみついていた部分があったと思う。そんな中、地域リーグのハングリーな環境でもまだサッカーをやりたいと思えたのは嬉しかった。

もちろんみんな午前中練習して午後から仕事です。いくらサッカーが上手くても社会人的な振る舞いができないとダメなんです」

元Jリーガーがアマチュアになってもまだサッカーをやりたいと思う。いいよね、こういうの。


野球の世界では近年は独立リーグができたので、NPBを戦力外になったあとは独立で再挑戦の機会を伺うという選手のほうが目につく。そんな中、社会人で働きながら野球を続ける選手もいる。
今年で言えば、JR東海中田亮二三菱重工長崎加治前竜一に岸敬祐、かずさマジックの眞下貴之、それから、警視庁で復帰した加登脇卓真、などがそうだ。
かずさの眞下のようにNPB復帰を目指す選手もいるが、大部分はそのまま社会人で働きながら野球を続けるつもりの選手達だ。
こういう選手達は、どうしても応援したくなる。NPBでなくても野球をやりたいという気持ちが尊いと思うし、働きながらスポーツをする人への尊敬という気持ちが僕の中にあるんだと思う。



そういえば、巨人から契約解除された3人。
彼らは、ほんとうに野球が好きでやってきたんだろうか。少なくないお金のなかで、そんな気持ちを忘れてしまったんだろうか。