村田透、チャンスは1試合

インディアンス傘下の3Aコロンバスに所属する村田透(大体大)が、日本時間29日朝に行われるダブルヘッダーで先発することになり、渡米5年目にして初めてのメジャー昇格が実現した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150628-00000007-spnannex-base
僕は村田透を生で一度だけ見ている。2010年の秋にシリウスが茨城GGと神栖市長杯で対戦したときに先発していた。GG相手に8回2失点だった。
ドラフト1位だったが3年間で一軍昇格が一度もなく、2011年からマイナー契約で渡米していたのだが、1Aから始まり、あとは2Aと3Aを行ったり来たり。3Aでも月に2000ドルから2500ドルくらいらしく、しかも支払われるのは5カ月だけ。厳しい環境のなか30歳になり、ようやくメジャー昇格をつかんだ。


給料でいったらBCリーグよりはマシだが、NPBの育成選手なみの環境だ。そんな状況を5年も続けてきた彼にはやっぱり活躍してほしい。
実は1試合だけ投げた後は、再び3Aに降格することが予め決まっているらしい。
巨人戦力外・村田透がメジャー昇格つかめた理由 「若手へのメッセージに」 | Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―
「負けても明日がある」のではないところなど、まるで都市対抗予選のようだ。しかし、たった1試合だからこそ、この試合に賭けるという気持ちを集中させることができる、とも言える。
どこで誰が見ているかわからない。ぜひ全力を出し切ってほしいと思う。