マイナー野球ハシゴ(3)@独立リーググランドチャンピオンシップ

IL徳島 5 - 12 BCL群馬
10/11 前橋市民球場 観衆1250人

熊谷運動公園首都大学2部をチラ見したあと、球場を出たのは4時半くらい。前橋での試合開始には遅れるかと思ったが、途中の上武道路というのが非常に流れが良く、ほぼ渋滞知らずのまま走ることができた。
会場の「前橋市民球場」と聞いて僕は、地方都市によくある運動公園の中にあって、駅からバスでちょっと走ったところにあるようなものを想像してた。
しかしカーナビにつられて走っても全然街中に近づく気配がない。なんか畑の中なんですけど・・・
暗い夜道のなか遠くに照明塔が見えたと思ったら5分ほど走ると入口に着いた。なんと辺鄙なところにあるのか。
球場すぐ脇の駐車場は満車。しかし案内する人がおらずグルグル回るハメに。仕方なく大回りしてべつの駐車場に走った。こういう案内はちゃんとして欲しい。

遠くの方の駐車場から歩いて球場に着くと徳島インディゴソックスのバスがいる。正面には屋台が3つくらい。チケット1500円を払って中へ入る。
スタンドとグラウンドが近い。ここは半掘り下げ式になっていて入り口から階段を登らずに入れるのだが、グラウンドとの差が少ないから近く見えるのだ。スタンドにはすでに多くのファンが入っていた。

今年唯一の独立リーグ観戦は、日本一を決めるグランドチャンピオンシップ。5年くらい前に群馬と高知の試合を藤岡で見て以来だ。その時は元全足利の清水貴之が投げていた記憶がある。
それにしてもよく入っている。大部分は群馬のファンだが、三塁側には徳島のファンが来ていた。徳島からやってきたのか、それとも関東在住の徳島生まれの人達だろうか。この日から三連休なので徳島からも来ているだろう。台風が近づいているが。
君が代の斉唱と始球式を経て試合開始。徳島の1勝1分けで迎えた第三戦、徳島はクルズ・アヤラ、群馬がロバート・ザラテの両外国人投手の先発。本当は、徳島の入野貴大(プロ育成野球専門学院)が見たかった。

1回表に徳島が内野安打の間に1点先制するが、大荒れになったのはその裏。徳島のアヤラは四球、バント処理ミス、死球というミスのオンパレードで無死満塁とされたあと、さらに死球を続けて同点。続けてタイムリー2本で5点目。いきなり拍子抜けした。アヤラは1死とったのみで降板。後で調べたらこの投手、エルサルバドル出身という珍しい経歴で、150kmを超える球を持っているらしいが、この日は全くそんなところを見ることができなかった。
交代した宍戸勇希(遊学館高)は2回裏に三振ふたつで2死をとるも満塁とされ、廣神聖哉(元阪神)にレフトへ走者一掃のタイムリーを打たれとうとう8-1となる。強い打球ではあったがレフトが取れない。ここ、ちょっと照明が暗いかも。

大差がついてちょっと勝負の行方を見るという感じではなくなってしまったので、ネット裏を離れて三塁側へ座ることにした。こっちのほうが空いていることもあるが、ちょっと群馬のファンのヤジがうるさかったのもある(笑)徳島のファンは、タイコと鐘?を叩いて応援。数は少ないけれど、徳島のキャップを被っているからよくわかる。
途中休場キッチンカーでピタサンド(¥450)を買う。太いフランクフルトが入って食べごたえがある。車なのでビールはダメ。残念ながらノンアルコールは売ってなかった。


群馬と言えば、この人を見なければならない。フランシスコ・カラバイヨオリックスを退団したのはケガのせいでもあったらしい。
久しぶりに見たこの人、存在感がやばい。やばいなんて安っぽい書き方だけど、そんな表現が一番似合う。
徳島の選手達はけっこう体格のいい選手が多いと感じたけれど、そんな彼らと同じグラウンドにいてもガタイの良さは際立っている。

4回裏、2ストライクに追い込まれてからのこのスイング。球が高く高く上がって、120mのバックスクリーンへ飛び込んだ。強烈なライナーではない、ホームランバッターらしい高い打球。今年唯一の独立リーグの試合でこの人のホームランが見られたのはラッキーだった。役者だねぇ。

三塁側から一塁側スタンドを見ると、BCリーグの各球団の応援旗が貼ってある。かつてBCリーグがアイランドリーグになかなか勝てなかったとき、リーグ全体でアイランドリーグに勝とうという雰囲気があったように思う。それがいまや3連覇を狙おうかというくらい、BCリーグは強くなった。来年は2球団増えて8球団になる。数で言えばアイランドリーグの倍になってしまうので、アイランドリーグもどこか参入すればいいのにと思う。紀州には期待してたのだが。そういえば全く動静を聞かなくなってしまったな。
ここの球場は特別ルールにより、9時30分以降は行わない。試合は6回を終えて11-4と群馬が大量リードしていたので、これは時間切れになるだろうと思い9時の段階で帰ることにした。(結果的には最後までできたらしい)
序盤の大量失点をのぞけば、徳島は点差ほどグダグダなチームとは思えなかったので、もっと競った試合が見たかったところ。


この試合は群馬が勝ったが、その後徳島が連勝し3勝1敗1分けで独立リーグ日本一を果たした。そういえばここはかつて、アイランドリーグでもダントツに弱かったのを思い出した。それでも10年目で日本一を果たした。