欽ちゃんがいなくなっても勝てた

クラブ選手権が終わった。
応援していた全足利は松山フェニックスとの再戦に挑み、8回裏まで3点リードも、9回表に7者連続出塁で一挙に6点を挙げられ逆転。その裏9回2死まで追い込まれるも、4連打で2点返し1点差に迫る粘りを見せたが、最後に力尽きた。
東京ドームに続いて松山に勝てず、選手は本当に悔しいだろうと思う。僕も一気に脱力してしまった。実力的には全く優勝にふさわしいと思っていたのだが、野球は恐ろしい。
それでも9回表に6点取られて心が折れるかと思ったら、2死から驚異の粘りを見せるとは、僕みたいな文化系には想像もつかないスポーツマンの凄さを見せてくれたと思う。東京ドームで抑えこまれた松井投手からしっかり4点取ったし。
・・しかし準決勝の壁は厚いな。
来年はたしか創設60周年、クラブ選手権は第40回という節目の年。優勝はそこまでとっておくということで自分を納得させます。お疲れさまでした。


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この大会、僕は注目していた投手がふたりいた。YBC柏の田山豊と、松山フェニックスの松井佑二。そのふたりからしっかり点を取って、決勝をも制した茨城ゴールデンゴールズが3回目の優勝を果たした。正直言って、このベスト4の中では最も投手陣が苦しいだろうと思っていたが、岩田紀彦の投打にわたる活躍で僕の予想を裏切ってみせた。
この大会、後から見たらGGは4試合すべて逆転勝ち。文句のつけようのない優勝だった。
欽ちゃんはいなくなり、元NPBのコーチも選手もいなくなって、世間的には話題から消えていたと思う。しかしそんな間でも地元の稲敷市のバックアップは市営球場の使用など続いていたし、こじんまりとしていながらも応援団は変わらず応援してくれていた。チームの後援会事務局が稲敷市役所内(生涯学習課)にあるのはあまり知られていないと思う。
さらにチームそのものも、県独自のリーグ戦などで試合数を増やし、実践機会をしっかり確保していた。
だから、このチームを以前の印象から色物チームみたいにとらえるのは間違いで、今は地元に根をおろしたチームになっていた。それでも、僕は優勝までは予想できなかった。おめでとうございます。


そういや片岡安佑美監督。
日本の野球の歴史で、公式大会で女性の監督が優勝した例って、他にあっただろうか?