茨城南部にゴールデンゴールズをたずねる


空いた東関東自動車道を降り、そこから一般道を北へ行って利根川を渡って茨城県へ入る。川沿いに道を走ると舟に乗った釣り人をちらほら見かける。これが「水郷」と言われるところか。
僕が向かっていたのは茨城県稲敷市茨城ゴールデンゴールズの本拠地があるところに初めて行ってみた。前から行ってみようと思っていて行くチャンスがなかった。公共交通機関がほとんどない地域で、行くには車がないと無理だ。
コンビニも少ない県道を走っていく。ほんとうに田舎だ。観光地と呼べるところも特に見当たらないので、用事がなければまず来ないだろうというところ。山奥という感じではないが森の多い地域を抜けると「稲敷市桜川総合運動公園」に着く。
公園には遊具のほか 、駐車場がある。高校野球の地方予選などでは使われないようだが、施設そのものはまだそれほど古くない。
正面のはゴールデンゴールズのクラブ選手権出場を掲げる垂れ幕があったり、メンバー表や各種新聞記事が貼ってあったりする。

この日は「毎日杯茨城県クラブリーグ」という、JABAのページに載っていない県独自のリーグ戦。相手はTSUKUBA CLUB。都市対抗茨城予選ではGGに勝っている。
あまり観客はいないだろうと思っていたが、それでも地元の人20人くらい来ている。そういや駐車場に来てた車、ほとんど地元ナンバーだったけど、なかには大阪ナンバーというのも(ナンバー変えてないだけかもしれないが)。
観客は知り合い同士が多いようで「今日よろしく」などと挨拶を交わしている。府中や等々力でクラブ野球を見るのとは雰囲気が違う。足利には似ているかも。試合が進むにつれ少しずつ増え、結局50人くらいになった。

この球場は両翼96m中堅120mで甲子園とほぼ同じ。スタンドはネット裏と一・三塁側でそれぞれ独立している。スコアボードはかなり横長のものがついている。スコアボードは最初は電源が入っておらず、使わないのかなと思ったがそのうち点灯した。ただし場内アナウンスは無し。

バックネットが緑色でちょっと見づらいのが残念だが、三塁側に座ってみると内野フェンスがとても低いのに気が付く。日立の会瀬ほどではないが、グラウンドが近く感じる。ただしファウルのライナーにはやはり要注意。

試合は6−0でGGが完封勝ちを収めた。クラブ選手権前なので詳細は省くが、畳み掛ける攻撃ができるのはやはりGGらしいところだと思う。投手は、おそらく選手権の初戦もこれで来るだろうなという継投。昨年よりは良い勝負ができるだろう。
試合後スタンドを出ると、歩くのがやっとという高齢のおばあちゃんが家族に手を引かれている。GGを見るのが楽しみなんだろうか。欽ちゃんはいなくなったけど、孫達を見ているような感覚なのかもしれない。
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お隣の美浦村には「光と風の丘球場」という変わった名前の野球場があった。両翼は狭いが確か硬式対応だったはず。この日は少年野球をやっていた。ちなみにこの美浦村JRAのトレーニングセンターがあることでも有名。



霞ヶ浦近辺を走る。このあたりはレンコンの栽培が盛んで、あちこちでハスの水田を見ることができる。午後1時を過ぎていたにもかかわらずハスの花が咲いていた。たしか朝咲いて昼前に閉じると聞いていたけど。



霞ヶ浦からの帰り道、竜ヶ崎市にも綺麗な野球場を見つける。「たつのこスタジアム」という野球場で広く、綺麗な野球場だ。このあたりは道を挟んで運動公園になっており、「たつのこアリーナ」「たつのこフィールド」という新しい施設がある。たつのこフィールドでは高校生のサッカーをやっていた。公式戦みたいだったが、何の大会だったんだろう。