独立リーグで統一組織を設立 その一方で課題も

先月末にこの話題について先行ニュースが出ていたので知っている人も多いと思う。
一般社団法人 日本独立リーグ野球機構(IPBL Japan) 設立及び記者会見開催について
BCリーグと四国アイランドリーグ+が合同で一般社団法人を設立する、派手な話題じゃないが意義のある前進だと思う。
今までもJIBLA(独立リーグ連絡協議会)というものがあったが、これはあくまで「任意団体」というもので法人としての体を成しておらず、他団体との交渉窓口としては不利な面が多かったという。

これまでは独立リーグを代表する法人格がなく、日本学生野球憲章改正に伴い元プロ選手のアマ復帰条件が大幅に緩和されたときも、話し合いなどには参加できなかったという。鍵山会長は「対外的な窓口を作ることで責任の所在がはっきりし、信頼関係に基づいた契約が結びやすくなる」と説明した。
(デイリースポーツ 9月1日)

大学野球が3月と8月に限りプロ野球との交流戦を行うようになってからも、独立リーグは対象外とされていた。いったいなぜなのか僕は疑問に思ったものだが、ある独立リーグの監督さんのブログでその内情について、「交渉窓口が見当たらないから」というのが主な理由だったと書かれていた。
その記憶があるので、僕はこの新組織設立によって大学野球独立リーグ交流戦が来年にも実現するかもしれない、と期待をかけている。そうすれば、四国リーグや北陸リーグなど練習相手に苦労していそうな大学と試合することができる。独立・大学・社会人合同でカップ戦を開くことだってできるかもしれない。


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ただひとつ気になることがある。気がついた人がどれだけいるのかわからないが、ベースボール・ファーストリーグが参加していない
以前からリーグ脱退、分裂騒ぎとゴタゴタが絶えない関西独立リーグ独立リーグのグランドチャンピォンシップにも参加せず、独自の道を進んでいるリーグだが、BCLとILが他と連携を深めるにつれ、ますます孤立を深めることになってしまいそうだ。
新組織ではBFLについても「方向性が合えば」参加を呼び掛けるとの報道がある。だがこのリーグには、学生野球に加盟していない学校法人と提携しているチームが所属しており、参加する際にはこの点がネックになりやしないかと思う。昨年カンドクの分裂騒動があった際も、この選手育成の姿勢が袂を分かつ原因になった。
BFLのページを見ると、今もリーグ戦はちゃんと行われている。8月には中日、巨人との試合も行ったようだ。このまま孤立させるのは忍びないのだが・・