好ゲームx2@全日本クラブ選手権南関東予選

横浜金港クラブ 1 - 3 YBC柏
TOKYO METS 1 - 2 YBC柏
8/3 大宮公園野球場 観衆約150人(目測)


「・・・・・・」

あのー・・球場正面、目の前なんですけど。
いつも開いているフェンスが閉まっていて、中に入るには上の図のとおり「球場ほぼ1週まわって駐車場側から入ってね♪」ということらしい。さ、埼玉県連盟・・
都市対抗というメインイベントが終わって役員さんも日程消化モードなのか。「見に来る人なんかたいしていないっしょ」っていう声が聞こえてきそうだ。恨めしい。
気を取り直して中に入る。今年の南関東予選、全試合のなかで一番見たかったカード、横浜金港クラブvsYBC柏。三菱重工横浜を追い詰めたチームと、日本通運を追い詰めたチーム。どちらも企業チームと対等に渡り合える投手を擁している。この予選もきっとエース同士の登板だろうと思ってた。
しかしYBC柏が2点を先制している。金港はエースの菊沢竜佑(立教大)ではなかった。しかし、2回途中から登板しロングリリーフすることになった。いったいなぜ最初から登板させなかったんだろう。

柏のエース田山豊は横浜高から日大という経歴で、高校時代から有名だったそうだ。ただ大学ではあまり成績を残せずに終わっている。
初めて見たが、いいピッチャーだ。素直に唸りました。球速は140いくかいかないかぐらいだが常にストライクが先行する。金港はバントヒットを狙ったりしてなんとか塁に出ようとするも、出塁できず。

調子が良かったといえば金港の菊沢も同じ。低めによく決まってこれまたなかなかヒットが出ない。
しかしこう着状態になったなか5回2死ながら1,2塁に進めたYBCがショートの横を抜けるタイムリーで3点目を取る。きょうの田山投手の出来では3点追いかけるのは厳しい。なにしろ日通相手に10回1失点だもの・・

そんななか気を吐いたのが金港の4番・平野路尚で4回にライト前を放ち、6回にも一塁にランナーを置いてレフトの左に長打を放つ。レフトの処理がもたついているあいだに長駆ホームイン、3-1と1点返す。この対決は見ごたえありました。
スタンドはすごく暑い。屋根があったのと太陽がちょうどうまく陰ってくれる位置だったのでなんとか耐えられた。マウンド上はすごかったはずだが、それを両チームともバックがよく支えて、しまっていた。目をひいたのはYBCのセカンド・大石竜太で、これまた横浜高校から日体大という経歴でやはり高校時代は注目されていたという。この日のスタメンを見ていると、日体のOBクラブかと思うくらい日体大のOBが多かった。
金港は8回満塁のピンチをバントとスクイズの失敗に助けられ切り抜けるも、逆転はならず。今年は神奈川勢がクラブ選手権に出るのはかなわなかった。でもいい試合だったな。


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「本日はこういう天気のため、水分補給につとめてください云々」とアナウンスがあったのだが、だったら球場前のフェンスを開けなさい(怒)。水分と食糧の補給に再び球場を1週するハメになってしまった。
森の中にある休憩所みたいな食堂で焼きそば¥400とラムネを食す。量が多くて、うまかった。おすすめする。


この日の代表決定戦はYBC柏と、創設3年目ながらとうとうここまでやってきたTOKYO METSの対戦となった。METSは都幾川倶楽部という埼玉でもわりと上位のチームにコールド勝ちするなど、勢いがある。

おなじみのMETSサポーターだが、この日の第二試合まではすごい日差しと暑さで、これはかなり大変だろうと思ったが、決定戦の時間になると雲が出てきて陰ることが多くなったので、助かったかも。それでも、さすがに自陣の守備時には屋根の下に入ってました。
で、焼きそばからふたたびスタンドへ入った僕は、スタメンを見て目が点になった。YBCのピッチャーは「田山」。この35度近いと思われる環境で、2試合連投するつもりなのか?? まるで西濃運輸の林監督のようだ、と思ってたら、後で知ったが志願の登板だったらしい。
試合はYBCが押し気味に進める。選手を見ると体つきが違う。YBCはほとんど大卒というせいもあるが、他のクラブチームと比べても体格の良い選手が多く、体つきだけ見たら企業チームと遜色ないように見えた。
しかしMETSは併殺、盗塁刺などで粘り、無失点で切り抜けるが、田山を攻略するのが難しい。3回には1死1,2塁と田山を攻め、スタンドからラッパも聞こえてきたが田山は動じず、2三振。
逆にその裏、YBCは2死から内野安打などで2塁に進め、続いてセンター前ヒットでランナーが激走。タイミングはアウトだったがタッチをかいくぐったかホームインが認められる。
続いて4回にも2死からヒットで出ると、僕が注目した大石が右中間にタイムリーで2点目を取る。どちらも2死からの得点で、これが大きかったと思う。

田山は球速こそ5キロほど落ちてきたが、驚異的なスタミナで投げてきた。この体力はすごい。すごいが、さすがに中盤にさしかかると足がつりそうになってきたようで、マウンド上で足を伸ばすそぶりを見せるようになった。そろそろ限界かと思っていたが、7回表まで粘り、無失点で交代した。
METSも継投が決まり5回以降は無失点に抑える。どちらも守りはよく、ランナーを出しても崩れない、締まった試合だ。最終回、METSのサポーターが最前列まで下りてきた。
そんな中、METSの児玉貴文(駒澤大)が完璧にとらえレフトスタンドにソロ。土壇場の1点差にスタンドは大歓声。この粘りは見事だった。

だが残る2人を抑え切り、YBC柏がクラブ選手権の出場を決めた。意外だと思ったがこれが創部9年目の初出場だという。


この日の2試合はどちらも締まった試合で、見ごたえがあった。暑かったが、昼の焼きそばを含めとても満足。
今度は門を開けておいてね。