ルーズヴェルト・ゲームが終わった

けっこうあっという間の全9回でしたね。


まず、社会人野球をドラマで取り上げてくれたことに、ファンとして感謝したい。このまえの組み合わせ抽選会で毎日新聞のお偉いさんが「突っ込みどころも多々あり・・」と言っていたように、たしかに突っ込みどころは多かった(笑)が、でも普段あまり陽のあたらない社会人野球を取り上げてくれただけでも良かったと思う。西関東予選で、普段よりお客が多かったのは、きっとこのドラマの影響だと思っている。
野球のシーンは、思っていたよりずっと良かった。ピッチャーの投球はCGっぽさを極力感じさせなかったし、投球動作やバッティングも(素人の僕が見る感じでは)違和感は感じなかった。
ビジネスの方はちょっと拙速な印象を受けたけど、テンポの良さと表裏一体かなとも思う。


スタンドで、社員達が役員を含めて肩を組んで青島製作所の社歌を歌ったあの光景。
僕が子供のころの「カイシャ」って、あんな感じだったのかなっていう光景。
僕が社会人になって数年で「社員旅行」は廃止になったし、社歌なんてものは最初からなかったし、そのうちに会社内にも正規雇用・非正規雇用が混在するようになり、人間関係もだんだんドライになっていった。
こういった風潮へのアンチテーゼ・・とまで考えていたかはわからないけれど、とにかく日本企業の良さ、強みをもう一度見直そうという意図は感じた。だから、このドラマの中では「社会人野球、イコール、企業野球」だった。
そんなドラマが流れるなかで行われた本物の都市対抗予選で、かつてないほどクラブチームが活躍してしまったとは、全くもって皮肉と言うしかない。連盟の人達はどんな思いだったんだろうか。