7月22日の第1試合は、歴史的な試合に


都市対抗野球の抽選会が都内で開かれたので、行ってみた。公開制なのは知っていたが行くのは初めて。


地下鉄神保町駅から歩いて3分くらいの「日本教育会館」で行われる。建物に入ると僕と同じような社会人野球ファンや関係者がたくさん。3階へ上がって「一ツ橋ホール」へ。

暗いホールのなか、スクリーンにCMが流れている。いきなりZETTのCMで岡田幸文が出てきた。この抽選会に合わせてるのかと一瞬驚くがもちろん違う。

1時30分に2名の方の司会で抽選会がはじまる。会場内は8割くらいの入りになった。で、抽選会の流れはというと

  • 1回戦の2試合について
  • 特定試合シードチームのふりわけ
  • 同一企業関係チームのふりわけ
  • 同一地区予選区内の抽選
  • 各ブロック本抽選
  • 監督共同インタビュー

ていう感じである。しかし、僕はこれを
説明することはできない。
とにかく難しいのだ。
なんていうか、壇上に上がったチーム関係者の人達が、司会によばれて抽選カードを引いていくのを追いかけるだけで精一杯なのだ。「なぜいまこの人とこの人で抽選しなければならないか」は司会の説明を聞いてなんとかついていけるのだが、これを他の人に説明するのはムリだ。実際に目の当りにするしかない。

同一企業グループの対戦を避けるとか、嫌なルールだ。いかにも企業対抗という面が出ているようでゲンナリしてしまう。頭ではわかるのだけど、心が抵抗したくなる。


さて、お目当てのクラブチームはどうしたか。
室蘭シャークスは登録こそクラブチームになっているが、「新日鐵扱い」とされていた。ここはAグループ。
そして全足利と松山フェニックスはというと、どちらもCグループに入った。そしてグループごとに1回戦の対戦を抽選していくのだが・・

松山が26番の札。次の全足利のマネさんが取った札が25。場内から「あ〜」ともなんともつかない驚きの声。なんと、この34チームの対戦のなかでクラブチーム同士が対戦してしまうことに!
ちなみに、この場内の反応が面白い。僕なんかよりはるかに都市対抗マニアな人達がなんとも言えない驚きの声を上げる。特にENEOSJR東日本が同じグループに入ったときの驚きといったらなかった。

抽選が終わったあと、5チームの監督の共同インタビュー。ENEOS、日生、東海REX、NTT東日本、そしてひょっとしたらあるかなと思ってたらやっぱり来た全足利。
いろいろと監督に話題を振っていくのだが、一番会場が受けたのがENEOS大久保監督の「横浜に入った三上がまさか抑えをやらされるとは思いませんでした」。
全足利の後藤監督は地元の人に「生きてるうちに東京ドームに行けてよかった」と言われたらしい。いや、ほんとにそうです・・
北関東予選で企業2チームに勝ち、第一代表になったことに司会が触れると会場から大拍手。やはり注目度は高い。

抽選会は2時間半くらいで終わった。上の写真は各チームに配るという人形。一個ほしくなった。
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一回戦でまさか全足利と松山が対戦することになるとは思わなかった。しかも平日の第一試合。企業チームと当たれなかったのをどうとらえるかだが、でも市民球団同士の対戦となり、これは本当の都市対抗野球が実現すると言える。
・・・クラブチーム同士が都市対抗で対戦するの、いつ以来なんだろう。帰りの電車の中で考えた。
帰って調べてみたら、おそらくこれ以来だ。
第18回都市対抗野球大会 - Wikipedia
1947年の第18回大会、3位決定戦。「全大阪 x 全徳島」の試合が、僕がざっと調べた限りでは最後のクラブ同士の対戦だ。
これが正しければ、実に67年ぶりのクラブチーム同士の対戦ということになる。