東京ドームに都市対抗野球が帰ってくる


僕にとってこの記念すべき日に何を書こうかなって考えていたのだけれど、都市対抗北関東予選の朝に見た、萩本欽一さんの言葉をまず引用したいと思った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140608-00000000-maiall-base

いつまでも、その人たちや地域と結びついた、安祐美にしかできない野球をしてほしい。野球って、地域が一つになれる小さなお祭りなんだよ、で、チームはおみこしなの。みんなが担いで応援してくれるようなチームになってほしい。欽ちゃん時代とは違って、稲敷の人ともう一度お祭りをやってほしいね。
平成26年6月8日付 毎日新聞

残念ながら欽ちゃんの理想とする野球は社会人野球にはなかったようだ。社会人野球ファンの僕としても、欽ちゃんの目指す方向には首をかしげる部分はあった。
ただ、僕はこの欽ちゃんの「野球って、地域が一つになれる小さなお祭りなんだよ、で、チームはおみこしなの」っていう言葉が好きだ。だって、都市対抗野球の本質をズバリ突いていると思うから。



都市対抗予選のなかで、僕は北関東予選が最も好きだ。ここはもっとも「都市対抗」の雰囲気を味わえるからだ。
太田で予選があるときは日立の人達が、日立のときは太田の人達が、バスで大挙してやってくる。そして太平洋に一番近いところから鹿嶋の人達がいつもはるばるやってくる。中にはアントラーズのユニを来ていたりして。
稲敷の皆さんは黄色いGGのハッピでいつも応援に来るし、足利の人達はスタンドでいつも八木節で飛び跳ねている。



でも、東京ドームに来ると「都市」や「地域」はスコアボードの中の小さな文字に追いやられてしまう。
そこでは「エネオス」や「JR東日本」や「日本生命」や「NTT」が目立ってしまうのだ。応援団がどれだけ「フレーフレーとうきょう〜」と叫んでも。


その東京ドームの中に、全足利クラブがやって来る。
大げさな言い方かもしれないがあえて言う。「東京ドームに都市対抗野球が帰ってくる」
場所は東京になってしまうけど、そこで地域がひとつになれるお祭りをつくってほしい。みんなでおみこしをかついでほしい。できれば小さいお祭りでなく、大きなお祭りを。
そしてそのお祭りで、社会人野球の歴史を変えよう。



全足利クラブ足利市の皆さん、おめでとうございます。
東京ドームで会いましょう。



あ、平日休み取れるかな・・