1球をものにできるか否か@都市対抗西関東予選 東芝xMHPS横浜

東芝 3 - 1 三菱日立パワーシステムズ横浜
6/2 横浜スタジアム 観衆約5000人(目測)

ここ数年行っていなかった、横浜スタジアムのナイターの都市対抗予選に行ってきた。
日本大通り駅を降りて公園に入ると、平日の夕暮れにもかかわらずバザーをやっていて、出店が多数出ていた。横浜の開港記念日にちなんだイベント週間だったそうだ。ちなみに、開港記念日は横浜の小中学校は休校になる。
にぎやかではあるが、球場入口に都市対抗予選の告知、看板類はほとんど見当たらない。すみっこにA3くらいの紙で、試合予定を書いて貼っていただけだ。JABAってのは相変わらず・・ブツブツ

球場に入ると、入り口正面にこんな液晶パネルが。こんなの、去年までなかったんじゃなかろうか。
着いたのはもう試合開始から40分後なので、たぶん3回くらいかな・・と思いながらスタンドへ入る。
え? 座るとこないじゃん。

僕は横浜のナイター予選て5回目くらいだと思うけど、試合前半で入場して、座るところに苦労したことなど一度もない。
仕方がないので、ネット裏のかなり高いところまで上がらなければならなかった。だから写真はすべて見下ろすかたちになった。ちなみに、内野最上段のエリアは立ち入り禁止になっていた。外野も入れないし、かなり制限があったのだが、そのせいで観客が座るのに苦労している。
今年はなぜこんなに多いんだろう。三菱と日立が一緒になったので日立の人が加わったせい?と一瞬思ったが、おそらくあのドラマのせいじゃないかと勝手に理由をつけることにした。まわりの客も「いつもより多いよね」の声が。


試合は上段から見下ろしてるとやっぱり遠い。投手の表情が読み取れないのが物足りない。なんとなく試合に入れないなと思ったのは、両チームの投手がとても良くて見せ場が大変少なかったせいでもある。東芝の佐藤翔太(東洋大)とMHPSの野村亮介(静清高)はどちらも出来が良く、中盤までまったくの拮抗状態で進んだ。5回終了時に時計を見たら午後7時。なんと5回まで1時間しかたってない。

以前どこかで「ハマスタ都市対抗予選ナイターはビアホール状態」と書いていたのを見たが、僕のまわりでは三菱の社員さんたちがまさに居酒屋状態で盛り上がっており、なかなかできあがっている。さらに6回裏、MHPSが1死1、2塁のチャンスでがぜん盛り上がり始めると、さらにヒットで満塁になり、前の社員さんはとたんにビールの売り子を呼ぶ(笑) 実にわかりやすい。
しかしきょうのMHPSは(この名前、やっぱりイヤだな)社員さんたちの期待に応えられない。1死満塁から内野フライとゴロで好機をつぶしてしまう。野村が好投しているので、なんとかしたいところだが・・
こうしてチャンスを逃していると、やはり流れは相手に行く。8回表に野村が先頭に四球を与えると、バントで二塁。ここで東芝の柴原(日大)が三塁線ギリギリを破るタイムリーを放ち、とうとう均衡が崩れた。それでも、まだ流れはそれほど傾いてないと思ったが・・
しかし、、続く吉田潤(岡山理大附属高)が野村の初球をとらえると、打球はレフトスタンドへ。
四球とかタイムリーの後の初球を狙う、というのはよく聞くけれど、実際僕はそういう場面をあまり見たことがなかったのだが、この日はまさにドンピシャだった。さっきのタイムリーはまだ良いが、この2ランは余計だったと思う。ここで好投の野村は降板。投手交代のタイミングは難しい。

1球をものにできるか否か。この日はそれが如実に出てしまった。
8回裏、東芝は佐藤から野田雄大(日大)にスイッチするのだが、最初から連打を食らい、無死1、2塁。さらに四球で無死満塁にしてしまうという(東芝から見たら)最悪の展開に。1塁側がすごい勢いで盛り上がるのは当然だった。
しかし、MHPSの主軸・佐々木勉が放った打球は内野ゴロ併殺。そして続く打者は内野フライ。無死満塁から1点どまり。僕は、この日はMHPSの日じゃないと思った。あまりにも対照的な戦い方だった。

上の写真は、東芝が最後の打者を三振に取って本大会出場を決めた場面。
あっさりしている。選手達もあまりダッシュしてこない。紙テープもなんか少ない。神奈川予選て、こんなあっさりしていたか?
ENEOSが連覇したおかげで、西関東はほぼ無風状態が続いている。それがこの場面に現れていると思う。でも、あの2009年の死闘を2試合続けて見た自分にとっては、なんだか物足りない光景だったのも事実だ。



最後の1枚は、試合後にライト後方に見えた花火。これも開港記念日のイベントだったのだろうか?