入団テストとは

先日のNPBドラフト後、興味深いことを知った。
ある球団が入団テストを実施したらしく、多数の受験者のうち合格したのはわずか数人。その数人のうち二人は僕も知っている選手で、一人は社会人、一人は独立リーグ。いい選手だと思っていたが、ドラフト会議では指名されずに終わった。
で、それとは別に「入団テスト」をめぐってちょっと珍しい事件が起こってた。
巨人の育成ドラフト2位、大経大・長江翔太投手の退部届を確認し交渉権獲得、ルールに問題あり | ドラフト会議ホームページ2019 Draft home page
巨人に育成2位で指名されたこの選手は、9月に野球部を退部したうえで、退部した翌日に入団テストを受けていた。ただし、プロ野球志望届を出していなかったという。
でドラフト会議中には交渉権が確定できず、翌日に大学野球連盟に問い合わせたうえでようやく確定したのだそうだ。
ちょっと待った。「プロ志望届を出してないのにドラフトにかかっている」?そんなのあり?


僕は改めて調べてみたが、ウィキペディアを見てみると、プロ志望届を出していなくとも、大学野球部に対し退部届を出していれば、プロ球団のテストを受けることができ、ドラフトにもかかると書いてある。そうだったのか・・
退部届を出した時点で、その選手は「学生野球」の身分ではなくなるからだ。
しかし、なんか頭が混乱するうえに、どうも釈然としないものがある。そう思ってる野球ファンは他にもいるだろう。
上記の記事のような、ルール上の抜け穴に使われるかどうかはわからない。考えられるとしたら、とんでもない掘り出し物を見つけ、他球団のスカウトに見つかる前に退部させるとかだろうか。そんなケースがそれほどあるとは思えないが。
ただ、本人や球団があらぬ誤解を受けるかもしれないルールなのは確かだ。しかも今回は巨人なので、「また巨人が」という声がネットでも見受けられる。