「20年あれば野球は追い越せる」


http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/ballsports/news/20130701-OHT1T00234.htm
なんでこんな挑発的な言い方をするかねぇというのが第一印象。新リーグ立ち上げの会見で、なにも他スポーツのことをひっぱりださんでも。


野球関係者、それと僕みたいな野球ファンの人は、どう思っただろう。
多少敵をつくるような発言をしてでも注目を集めたいという匂いがするのだが、正直言ってちょっとカチンときた。ちょっとだけど。
ネット上でもコメントは冷めたものが多いけど、僕は鼻で笑ってスルー、という気にはならない。というのは、こんなニュースが出ていたからだ。
http://mainichi.jp/select/news/20130621ddm041050150000c.html
このままでは競技人口がサッカーに抜かれる!?地方予選が始まった高校野球界に変化の兆し | SPORTS セカンド・オピニオン | ダイヤモンド・オンライン
現場の実感、というのがリアルで、脅威を感じる。特にこれからJリーグに触れて育った世代が親世代になっていくので徐々にこのような傾向が浸透していく可能性が高い。


もう昔みたいに、メディアもファンも野球野球って時代じゃないので、嗜好が多様化しているるのは当然理解しているけれど、こういうニュースが出てくると危機感は感じざるを得ない。
野球関係者はもっともっと危機感を持ってほしい。
サッカーやバスケットボールは、「実際にプレーを目にする機会」を増やすことに力を注いできたと思う。それはJ1〜J2〜JFL(今度はJ3)、地域リーグというピラミッド構造の構築がそうだし、bjリーグもそう。うまくいかないこともあっただろうけれど、地域で応援できるチームの増加(それはジュニアチームという形で子供達への教育機会の増加も意味する)というのは、きっと現場アンケートの結果に作用している。


プロ野球一軍と高校野球、この両者の谷間でもっとファンを開拓しなきゃいけないんじゃないかと思う。開拓余地はきっとある。BCリーグのスタンドにいるとそう強く感じる。こういう機会を欲している地域、もっとあるんじゃないか?って。