かずさマジック3年ぶり@都市対抗南関東2次予選

日本通運 0 - 2 かずさマジック
6/8 QVCマリンフィールド 観衆約1500人(目測)


今年の南関東予選は千葉マリンで開かれる。以前行ったのはいずれも大宮公園で、マリンで予選を見るのは初めて。プロの開催はないし、見たところ幕張メッセでもイベントはやってない。だから駐車場はガラガラだろう・・
・・との思惑は外れた。満車だという。仕方なく1000円するメッセの駐車場にまわり、かなり歩かされることになった。

入り口に近づくと屋台がたくさん。中へ入ってみたらさらに物凄い数の屋台と、ステージ、はてはプロレスのリングまで。駐車場満車の原因はこれだったのか・・

入場料は600円。ちなみに西関東は1000円。この値段の差は、ヘリを使った始球式の費用だろうか・・
中へ入ると、一塁側のかずさは以前と変わらずかなりの数の応援団。試合はすでに始まっていて、1回裏にかずさが1点を先制している。
2回の表の2死1塁の日通の攻撃。かずさの先発、本多俊弘(白鴎大)が抑えて凡退させる。
日通の先発は鷲尾拓也(国学院大)。国学院大の東都リーグ初優勝に貢献した投手だが、まわりのファンは「あんなに投げとんのにまだ投げさすのか?」と言っている。連投気味だが大丈夫だろうか。
僕が着いてからテンポも早くて、5回終了まで3安打ずつの投手戦。膠着状態が続く。

三塁側の日通の応援席。日通の試合は初めて見たのだが僕の予想と外れた。もっとたくさん応援が来ているだろうと思ったのに、これならベーブルース杯の西濃運輸のほうが多い。金港相手の三菱重工横浜よりも少なく、都市対抗予選でこれはちょっと寂しいな。たぶん、場内は7:3の割合でかずさのファンだったと思う。

会場にはかずさマジックのマスコット「マジッキー」が来ていた。社会人野球には珍しいチームマスコットで、力が入ってるなと思う。
思うのだが・・僕は見てしまった。マジッキーが男子トイレから出てくるところを。


両投手が好投していたが、6回表に日通が2死から内野安打で出るとかずさは本多から左腕の加藤貴之(拓大紅陵高)に代え、これがうまくはまって1球で次打者を打ちとると、7回から満を持して岡本健(神戸国際大付属高)が出てきた。

前に千葉予選で見たとき、ストレートは速くコントロールも良く、好印象を持っていたのだが、今では主戦投手になっていた。7回からの投球も見ていて安心できるものだ。


7回裏、かずさが打ち崩せなかった鷲尾に対し渡辺傑(東日本国際大)が内野安打で出る。ここから鷲尾の肩に力が入りはじめたようで、連打を浴び、山縣有輔(早大)がカウント1-3からの甘い変化球を三遊間に運び2-0。
だが7回裏の攻撃が長いわりに、日通の継投に交わされ1点止まり。下手するとリズムを崩しそうだが・・

岡本は日通につけいるスキを与えなかった。9回裏にかずさの三塁手の送球が怪しくなったところを交代させる采配もうまくはまって、そのままゲームセット。かずさの選手達と一塁側スタンドは喜びを爆発させた。
大宮で南関東予選を見たとき、かずさは第三代表を勝ち取ったのだが、今回は枠が2つで、日通を破って出場を果たしたという点では価値があると思う。以前は弱くて、ネット上でもバカにされることが多かったかずさ。すっかり勝負強くなりました。
そのかずさの立役者、岡本健が敢闘賞。ひょっとしたら秋にドラフトにかかるかもしれないが、そうなったらかずさマジックになってから初のプロ選手ということになる。

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最後にひとつ。スタジアムの前でやっていた屋台のお祭りにお客もたくさんいたのだが、球場入口には都市対抗予選を案内する看板、ディスプレイなどが皆無で、試合の告知がされていなかった。これではせっかくたくさん人が来ているのに、「ついでに観戦してみよう」という人は現れまい。実にもったいなかったな。