1億のスコアボード@イースタン 横浜xヤクルト

東京ヤクルト 4 - 2 横浜
6/9 海老名運動公園野球場 観衆1343人



都市対抗予選も軒並み終わって、6月に入ると、観戦はプロ野球中心になってくる。というわけで前日の千葉マリンの次は海老名市。昨年は雨で中止になった毎年恒例のカード。
球場でビールを飲むと眠くなるので(笑)ガマンしようと思ったが、風のあるいい感じの気候に負け、途中のコンビニでビールを買って入る。やはり、芝生スタンドはビールがないとダメだ。眠気はガマンしよう。

毎年恒例の市長さんの挨拶で、今年は昨年までと違うところがあります!と自慢していたのが↑これ。おおっ、スコアボードがLEDになっとる!
前回僕が来たのが2010年だったが、たしかその時は磁気反転式で、文字が見にくかった記憶がある。市長さん「この日の試合のために1億2千万円かけたんです!」と言うとスタンドから拍手。さらに、海老名のゆるキャラ「えびーにゃ」がゆるキャラコンテストか何かで「2位につけてます!」でまた大拍手。海老名のお客さんはノリがいいな。このローカルな盛り上がりが地方観戦の醍醐味である。

スタンドはよく入っている。バックネット裏は試合開始前時点で8割以上の入り、芝生スペースも座る位置に苦労するほどで、のんびり見たいなら外野がおすすめだった。
試合は横浜がルーキーの井納翔一(NTT東日本)ヤクルトが中澤雅人トヨタ自動車)とともに社会人出身。高卒の素材型投手だと四球を連発してハラハラさせるのだが、このふたりなら大丈夫かなと思う。事実、5回まで無失点が続き、特に横浜は中澤から無安打行進をさせられることに。

それでも横浜は筒香がライトへとんでもない大ファウル(ひょっとして外野裏を走る高速道に届いたか?)をかっとばし思わず腰が浮いてしまう。もっともスタンドからは「そんな引っ張ってちゃだめだ!」という専門的なヤジが飛ぶ。最近は打撃不振なようで、逆方向を意識しろという意味かもしれない。
この日の横浜は筒香‐小池‐後藤という「横浜高クリーンアップ」だった。一軍でないのが残念だが。
ヒットが出ないのでちょっと退屈なのだが、横浜は一年目の白崎浩之(駒澤大)が連続で難しい内野ゴロを処理→一塁で刺し、スタンドを沸かせてくれる。連続して良い守備をすると、その選手の名は覚えてもらえやすい気がする。僕もこの守備でこのルーキーをしっかり覚えた。

気持ちがいいので外野の芝生席へ移動。ホームが遠いのだが、芝生席のある球場なら一度は行きたくなる。のんびりとカメラをのぞいてたら6回表2死からヤクルト・佐藤がライトぎわに2ランを放ってしまう。うーん、井納はいい投球をしてたのにな。
でもこの本塁打だけが悔やまれる球で、あとは決して悪くなかったと思った。

8回表、横浜は井納から田中大二郎にチェンジするも、2死から三遊間を破られ、さらに上田剛史にライトスタンド場外に2ランを浴びる。4-0。三塁側に少しヤクルトファンがいて、熱狂的に声援を送る女性がいる。
その裏、なかなかとられられなかった中澤をとらえたのは、後藤の代打・森本稀哲。黄色いリストバンドをしたまま打席に入りレフトへクリーンヒット。さらに白崎が全く同じような打球で1、2塁。
続いて松井飛雄馬が初球を叩きライトフェンス直撃し1点返す。さらに下園がセンター前に落として4-2。やっとこさ盛り上がってきた。
だが好投の中澤から七條佑樹(伯和ビクトリーズ)に代わり桑原、赤堀と凡退。反撃はここまで。9回は当たりこそいいがいずれも野手の正面をつき、試合終了。
井納と中澤は良かったかもしれないが、投手戦というより貧打戦だったかな・・


前日と一週間前が都市対抗予選で、しかもギリギリの試合だったので見てるほうも緊張してしまったが、この日はのんびりと見られた。もちろん、社会人の明日なき戦いもすごい魅力的なのだが、ひいきチームであんな試合ばかり見てると心が持たない(おおげさ?)。
しばらく、緊張感ある観戦から遠ざかり、明日ある戦いを見ることがつづきそうだ。