入る人もいれば出て行く人もいる秋

12球団合同トライアウトの2回目が終わった。
門倉ら16人参加/合同トライアウト詳細 - プロ野球ニュース : nikkansports.com
1回目に比べて参加人数が減っている。全員が2回とも出た選手かはわからないが、みんなまだ野球でお腹いっぱいになっていない選手達だ。


球団が保有できる選手には制限がある。だから、入れる選手のぶんだけ放出しなければならない。寂しいがこれはどうしようもない。
戦力外になった選手のリストを改めて眺めると、「ああ、こんなに辞めるんだ」と実感する。彼らだって何年か前はスポーツ新聞に、同級生に胴上げされる写真や、駆けつけた監督にユニフォームを着せてもらっている写真なんかを載せてもらっていたはずなのに。


あんまり人の心配をしていられる立場でもないのだが、退団した選手達の今後というのは心配してしまう。


野球以外の手段で金銭を得ることになったとしても、野球そのものを続ける選手というのは多いだろうか。
JABAのサイトを見ると、元NPB選手の社会人登録の告知が載っている。今年に入ってから社会人野球に登録した選手(コーチではなく)を数えたらわずか7人。そのうち、企業チームに入ったのは3人。企業に迎えられるというのは純粋に戦力補強として野球をやっているので、クラブチームに入ってでも(自発的に)野球を続けようという選手は4人しかいなかったことになる。
僕は野球選手だった経験がないから、選手の本当の気持ちはわからない。だから僕にはどうこう言えない。でも、お金がもらえなくても野球はやりたいと考える選手が4人とは寂しい。ケガのせいで野球を続けられないという選手は別にして。
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で、戦力外の選手リストを見るとき、僕はその選手の出身地を見たがる。あるいは出身学校を見る。出身地また出身校の近くに独立リーグや、有力なクラブチームがあったりすると、「あー、この選手ここに入らないかな。地元選手だし入ったらお客呼べるかもしれない」などと妄想したりする。この間書いた、横浜を戦力外になった高森勇旗(富山県高岡市生まれ)などがそうだ。
それでもし、再び合同トライアウトに挑み、NPBに復帰することができれば、それは実にロマンのある話だと思う。