イースタンリーグ・西武xヤクルト(&クラブ選手権3日目)

いずれも9/9
ヤクルト 0 - 2 西武 西武第二球場 観衆295人
和歌山箕島球友会 1 - 0 WEEDしらおい
富山ベースボールクラブ 2 - 9 全足利クラブ 西武ドーム 観衆約200人



2日続けての野球観戦は、プロアマのハシゴ観戦。クラブ選手権の3日目と同じ日に、隣りの西武第二球場でイースタン公式戦の振替戦がたまたまあった。隣同士だし、一度に見られていい機会だ。そして僕自身これが西武第二球場の初観戦で、これで見ていないファームは鎌ヶ谷だけになった。
閑散とした駅前から応援の音が響くドームを横目に駐車場を抜け、奥まったところに自販機やトイレ、階段がある。ここが第二球場の入り口。すでに1回の攻防が始まっている。
階段を上がってあたりを見ると、「なるほど、これは練習場だ」との第一印象。ロッテ浦和よりも椅子は少ない。というより、土手に座っている人と、立って見ている人が半々。なかなか過酷な環境だ。
それだけに、球場との距離感は非常に近く、臨場感はどのファーム球場より大きい。特に、三塁側ベンチの真上にあるちょっとしたスペースはグラウンドを見下ろす角度がとても良い。あとは、グラウンド全周を囲む金網が残念だ。これをつくりなおすだけでまるっきり違うんだけど。
西武は山本淳(国際武道大‐TDK千曲川)、ヤクルトが七條祐樹(日産九州‐伯和ビクトリーズ)と社会人同士の先発。バカボンの愛称で話題を呼んだ七條は知っていたが山本という選手は知らない。でもふたりとも初回からとても出来が良くて、淡々と進む。暑くてちょっとメモするの面倒だったのもあるが、メモする材料もなさそうな試合展開が続く。二人とも、三振でバッタバタという派手な感じでなく、ゴロとフライでよく打ち取っていく。
それから、守備も今日はほころびがほとんどない。特に西武のショート(選手表示がないので、忘れてしまった)がうまい。前日と、この試合後にクラブチームの試合を見たので、それと比べると、やっぱりプロはうまいなと思った。同じ日にプロアマを比べることができたのでよくわかる。
観衆は多く、座るところだけでなく立ってみる場所も詰めて立たないと見られないほど混んでいる。一塁側外野(階段を上がったところ)に西武ファンの二人組みがいて、がんばって応援歌を歌っている。それにしても暑い・・ 観戦環境としてはきつい。まだこれでも8月のピークより2、3度低くて助かった感じ。
暑いといえば、試合途中に両軍の選手が涼みに?ベンチを外して外によく出てくる。でも、試合中の選手にサインをねだるファンは僕が見た感じひとりもいなかった。意外、なんて言ったら西武第二に来ている常連の方に怒られるか。ここではそれが当たり前なのだろう。
西武の山本は6回までで終了。試合途中だがバッグを担いで引き上げる。その途中三塁側のファンから拍手が。これも他球場では見ない光景で珍しい。
試合が動いたのは7回。西武の嶋重宣が七條からライトにヒット→続く大島に四球→バントで1死2、3塁とし、代打で出てきたのはベテランの阿部真宏。たぶん失投だと思うけど、ゆるめの変化球が打ちごろの高さに来たのを見逃さずレフトへタイムリー。これで2-0。七條は、この後四球を出して交代となる。実に無念そうだった。

試合はそのままゼロで進み、9回に(僕的には)サプライズが待っていた。西武は大石達也福岡大大濠早大)を登板させる。2010年の早慶優勝決定戦で胴上げ投手となって以来はじめて見ることができた。昨年は本当に不調で、いったいどうしたんだろうと心配してたのだが。
大石は飯原誉士を低めの球で見逃し三振、その後内野フライ、三振で試合を締めた。
球速表示がなかったので速さはわからなかったが、大学時代にくらべ力感は減っていて、あの圧倒するような雰囲気は感じられなかったが、制球を重視して丁寧に投げているのかもしれない。フォームを崩したり、体を痛めたりしてだいぶ辛い思いをしていたみたいだ。なんとか復活してほしい。またあの頼もしい投球が見たい。


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さて西武第二からお隣のドームへ場所を移してクラブ選手権の3日目。屋根の下はやっぱり涼しくてほっとした。

和歌山箕島とWEEDしらおいの試合は途中からぼんやり見ていただけだったが、しらおいで投げた別府信介投手(新日鐵室蘭‐王子製紙苫小牧‐オール苫小牧)の落ち着いた佇まいが非常に印象的。投球もとても軽く投げる感じで、箕島を7安打1失点に抑えてみせた43歳。ただ味方が無失点に抑えられてしまった。
上の写真は和歌山箕島のユニフォーム。ここで見ると、あの西武黄金時代のユニフォームみたいに見える。空色にみかん色のストライプがセンスいい。



続く全足利x富山BCは9-2で足利がコールド勝ちした。富山の投手は昨日のタイブレークまで完投したが連投。足利は今日はよく打ちました。吉田真史は今日も2安打1四球。左右に打ち分けるなど好調を維持している。
途中エラーを2つ続けて2点を失うが、その後すぐ走者一掃のタイムリーが出るなど強さを見せてくれた。これで、2008年以来久々のベスト4進出となった。
下の写真は富山のヘルメット。斜めストライプ数本というデザインがちょっと珍しくて、何だろうと思ったのだが、ひょっとしたら北陸銀行のコーポレートデザインの名残じゃないかと思う。