高校野球宮城県大会決勝

仙台育英 2 - 1 東北
7/23 クリネックススタジアム宮城 観衆約10,000人(目測)


夏休みをもらい、仙台へ行ってきた。
主な目的は被災地でのちょっとしたお手伝いと、ちょっとした山登りだが、せっかくなので野球も見たかった。しかしちょうどオールスターと都市対抗の最中で、公式戦が全くやっていない。もちろん独立リーグもない。
ところが現地の宿で新聞を見ていて気がついた。被災地に行く翌日に、宮城大会の決勝がある。これはちょうどいい。Kスタ宮城に初めて行く機会ができた。こうして、このひとりごとブログで初めて高校野球が登場した。

仙石線は通勤路線だが4両編成と短い。Kスタ宮城の最寄り駅・宮城野原は地下駅になっていて、地上の入り口が楽天を意識したつくりになっている。球場はここから5分くらい。かなりの人が歩いている。
クリネックススタジアム宮城。これでNPB12球団で本拠地に行ったことのない所がひとつ減った。(でもまだ5つ残っている)
スタンドに入ると2回の表。仙台育英がタイムリーで逆転したところだった。来る前には、月曜だから前日ほど客はいないだろうと踏んでいたのだが、甘かった。バックネット裏は座れない。そして暑い。
暑かったのと混んでいたので、あまり試合に入り込めず、なんか雰囲気を味わっただけといった感じになった。試合は1回に東北が先制し、2回に育英が逆転。その後ゼロ行進が続く。

スタンドはバックネット裏が通常席で、入場料は500円。たしか相模原球場で見た神奈川県予選は700円だったので、これは各地で異なるのかもしれない。そして、両翼の内野席が両校の応援団席なのは大学や都市対抗と一緒。どちらも応援は大きかったが、どちらかというと仙台育英の方が若干数が多かった気がする。

外野席はこの日は非開放だった。レフトスタンド外野には通常「楽天山」が見える。そして内野にはグラウンドレベルの席もあるなど、遊び心のある今風のつくりの野球場のはしりといってもいい存在だが、その中で異彩を放つのがこの照明塔。球場マニアの間では通称「ハエタタキ」と呼ぶ無骨なもので、かつてのパリーグの試合写真にはよく見られる。これだけが昭和の匂いを今に伝えている感じ。
観客は大学や社会人と違い、ありとあらゆる年齢層がいる。そういえば、男の子に楽天のキャップを被っている子が目立っていた。


試合のほうは、仙台育英の渡邊君がよく打ちとっていたのが目立った。遠くから見ていて、トルネードとは言わずともちょっと上体をひねって球の出所を見にくくしているのがいいのか、東北の打者は打ち上げることが多かったと思う。ただし育英はランナーは出すものの残塁は多かった。個人的に、東北の2番手・佐藤君がいいと思った。終盤代打を出された(しかも凡退に終わる)のが惜しかったくらいだ。

試合終了後、ホームプレート前の挨拶が終わり、みんな応援団の前に駆け出して挨拶・・・と思っていたら、育英の選手がホーム前に整列。そうだ、高校野球って校歌を歌うんだった。こんなことを忘れている僕は、やっぱりかなり変態な野球好きだと思う。