元NPB門倉健を見に行く@都市対抗野球一回戦

JR北海道 2 - 4 トヨタ自動車
7/15 東京ドーム 観衆約25,000人(目測)


後楽園駅近くのマクドナルドに1時過ぎくらいに寄ったら、ものすごく混んでいた。もう何度も経験あるからわかっているはずなのに、つい寄ってしまって、やっぱり混んでてあきらめて出てきてしまう。なぜなのか・・

例年より1ヶ月ほど早い都市対抗で、今年見に行こうと思った試合はJR北海道の試合だけだった。ひいきのチームがみんな負けたのと、元プロの門倉健が補強選手に選ばれていて、興味を引かれるのがそのチームだけだったからだ。元NPB組で都市対抗野球に出てくる人も今は珍しくないけれど、それなりに実績を積んだ人が都市対抗に、それも補強選手で出てくる例は珍しい(というか、初めてかもしれない)ので、初めてのもの見たさに来てみた。
スタンドに着くとすでに先発が発表されていて、門倉は先発ではない。補強選手なので、あくまで自チームの選手が主役だし、これは順当だろう。
トヨタの先発は祖父江大輔(愛知大)、JRは戸田公星(日田林高)のいずれも右腕。両チームとも知らない選手が多いが、祖父江はドラフト候補で名前を見かけるのと、田中幸長(早稲田大)がスタメンで出ているのが懐かしい。斎藤佑樹が入学したときの、早稲田のキャプテンだ。
両投手とも無難な立ち上がりだったが、試合が動いたのは3回。JRのベテラン捕手、乙須がレフトにソロ。1-0。しかしその裏、トヨタ無死一塁から、併殺に取られるかと思ったところ一塁への送球が逸れてベンチイン。このとき二塁をよく踏んでなかったようで、三塁に生き残った走者が進塁となり1-1の同点になる。これは珍しいプレーだ。
続いて一番村田が右中間に運び1-2と逆転に成功する。この3回限りでJRは戸田を降ろし、成田隼人(鵡川高−明治大)にスイッチする。祖父江は続投し、落ちるスライダーがよく決まっている。

トヨタJR北海道とも関東のチームではないので、ものすごい大応援団というのはいないが、2万人以上は確実にいる。トヨタの方が多いか。
5回裏には、トヨタの三塁側スタンドで和太鼓の演奏も披露される。ドームで和太鼓を聞いたのは初めてかも。
6回、JRは出塁したランナーをバントで送ろうとするも、投手前に転がってしまい、併殺でチャンスをつぶす。しかしその裏、全く同じ状況でトヨタが併殺に取られた。ここまでテンポが良く、1時間20分しかたってない。
7回、トヨタは悪送球でランナーを出し、バントで2塁まで進められる。ここでJRの代打・野口が期待に応え一・二塁間に流し打って2-2の同点。これは追い上げムードか?と思っていたら、先ほどまで好投していた成田がバット係になっている。これは・・

予想通り、7回裏から門倉健東北福祉大)が登場しスタンドはこの日一番の拍手が起こる。上背が193cmあるのでとにかく目立ち、貫禄がある。この、日韓通算100勝ながらもすでに38歳、どんなピッチングをしてくれるか興味がわく。
先頭を簡単に三邪飛に打ち取り、次に的場寛一九州共立大阪神)。元阪神のドラフト一位との対決は、よく飛んだが左飛。門倉はだいぶ気合が入っているがちょっと緊張しているような気がした。そのせいなのか、つづく田中幸長に死球を与え、迎えたのは坂田篤彦(駒澤大)。
どんな球種かよく覚えていないが、ちょっと甘かった。高く上がった打球はレフト最前列へ・・・痛い一球。補強選手として期待されて、しかも元プロ。門倉の気持ちは推して知るべしだ。

次の8回裏はヒットで一人出すもあとは簡単に凡退させた。球速がなかろうともきっちり抑えていくのはさすが元NPBと思わせたし、なによりマウンド上の雰囲気がすごく良いと感じた。だからこそあの一球だけ、あれだけが悔やまれた。できればもう何試合か見たかったな〜。
彼本来のチームである伊達聖ヶ丘病院は、今度はクラブ選手権予選に挑む。なんとか突破してもらって西武ドームでもう一度見てみたい。全足利と対戦できないかな・・