都市対抗に「OB補強制度」はどうだろう


この前書いた門倉健投手の補強が、実現することになった。
本人のブログ
今回はプロで実績のある選手が補強選手に選ばれるという初めてのケースゆえ、ネット上でもニュースになり注目された。
そこで僕はふと考えた。補強選手制度を効果的に使って、都市対抗野球の注目度を上げることはできないか。


ドラフトでおなじみの小関順二さんは私案で、プロと社会人の垣根を低くするために、社会人の選手をレンタルでNPBの一軍に出せる制度ができないかと問いかけている。Number Web
僕はこれと全く別の狙いで全く逆なことを思いついた。NPBの現役選手を都市対抗の補強選手にしたいなと思ったんである。全くつながりのない選手を呼ぶのではなく、出場チームのOBを呼びたい。古巣のために一肌脱いでもらえたらなという妄想だ。
現在の補強選手制度は、同地区の別のチームから3人までという規定があるが、これに「過去に当該チームに在籍していた選手であれば、JABAの選手登録外の選手でも可とする」なんていう項目を追加する。もちろんあくまで打診であって、OKするかどうかは本人と現在のNPBの所属球団による。
都市対抗の本戦では、その選手の所属しているNPB球団をおおいに宣伝する。胸やキャップに球団ロゴを貼り付けてもいいし、場内アナウンスで球団名を言うのもアリ。


もっとも、NPB球団にとってはメリットはあまり、ない。例えばホンダが長野久義を借りたいって言っても、あるいはJR東日本東北が攝津正を借りたいって言っても、巨人とソフトバンクが貸すかといえば・・まあ無理でしょう。
もしメリットがあるとすれば、何年か在籍していてもなかなか一軍に上がれないとか、一・二軍を往復してしまっているとか、そういうちょっと二軍慣れしてしまっている選手を、気分転換を含めて出してみる。現役プロということで注目はされるが同時にプレッシャーもある。それに二軍の試合に比べて観衆は遥かに多い。トーナメントの一発勝負の緊張感に身を置いていると、忘れていたいろんなことを思いだすかもしれない。
ファンの目線で見るとどうか。
選手の過去の経歴にあまり興味ないファンにとっては、「○○はあそこの出身だったのか」と認識を新たにする機会になるだろう。それと、普段と違ったユニフォームで戦う選手を見るのも新鮮じゃないだろうか。こういうファンをドームに呼び込めればJABAにとっても新規開拓になる。


妄想だからこれくらいにしたいが、今年の出場32チームを見ながら、「あそこは○○、あそこは誰々」とOB補強を想像してみると楽しいですよ。