かずさマジック x JFE東日本@都市対抗千葉県予選

かずさマジック 2 - 8 JFE東日本
5/13 千葉県野球場 観衆約500人(目測)


千葉から乗ったモノレールを降りて前の方を見ると、僕の目は点になった。
かずさとJFEの選手達が、試合前の挨拶をしているのが見える!?

都市対抗千葉県予選が行われる千葉県野球場に来たのはこの日が初めて。駅から近いとは聞いていたが、ホームの端から本当にグラウンドが見える。こんな球場は初めてだ。スタンドから交通機関が見える球場というのは他にもあって、例えばマツダスタジアムナゴヤ球場などは新幹線が見えるし、信濃グランセローズの練習場、中野市営球場は外野後方に長野電鉄が見える。しかし、ホームからグラウンドが見えるなんてびっくりだ。改札から球場入口までの歩数を計ったら、日本で一番少なくてすむかもしれない。
都市対抗の千葉県予選は、かずさマジックの試合を見に来たのもあるが、この千葉県野球場に来たかったのもある。NPBの常打ち球場ではないものの、県内では有数の規模を誇る野球場。他県で言うと大宮公園とか保土ヶ谷球場などと似ているか。


スタンドへ入るとまだ1回。三塁側スタンドには、かずさの応援団がたくさん来ていて感心した。まだ1次予選なのだが、熱心なんだなぁと思う。ブラバンとチアは来ていなかった。

かずさの先発は岡本健(神戸国際大付属)。NPBから注目されたこともあるこの高卒2年目を初めて見た。ストレートが速い、というか速く見えた。球速表示はなかったが、いいストレートを投げると思う。コントロールもそんなに荒れてるわけではない。また見てみたいなと思う投手だ。3回に四球〜送りバント〜レフト前に弾かれ1点を失う。この3回で下りてしまったので、もうちょっと見たかった。かずさは4回から岡本から山川康樹(浦和実業〜城西国際大)にスイッチ。
場内アナウンスで気がついたが、「ピッチャー山川、城西国際大学、背番号18、ヤマキュウ」・・と言っている。出身校と背番号のほかに、現在の所属企業名をアナウンスしている。これはJFE側のアナウンスには聞かれなかった。広域複合企業チーム独特の習慣なんだろうか?かつて全足利が一時こんなアナウンスをしているのを聞いたことがある(今はやっていない)。
ちょっと席を外してスタンド最上段へ上がってみる。結構な急角度で、上からかなり見下ろす感じ。まるで2階席にいるみたいだ。この大型スタンドのおかげで、外野が芝生席でも収容は27000人(公称)になっている。
でも、スタンドの屋根(コンクリート)はかなり年季が入っている。ところどころ剥がれているし、ちょっと心配な気もした。
500人くらいいる観衆のうち、かずさへの声援は7割ぐらいを占め圧倒している。スタンド最上段には選手名の横断幕がたくさん並んでいるし、紫のキャップを被ったファンもいっぱいいる。これに対しJFEは・・・これでは寂しいなというレベル。
6回、当たりは出てるけど点につながらなかったかずさは3四球で満塁とし、加治屋祐大(育英‐法政大)のライト前ヒットで2-1と逆転し、スタンドは大いに沸く。
が、逆転してもらったのにその裏、山川は四球などで崩れ、セカンド強襲安打で同点。さらに満塁から死球で2-3と再びリードを許す。もったいない。
7回には山川から久保貴広(前橋育英東海大北海道)へと再びスイッチ。そんなに悪いと思わなかったが、8回に1点追加されるとまた左腕につなぐ。こんなに細かくつなぐ必要あるのかな?と思ってたら、8回にタイムリー、それとJFEの中野大地(元日産だ)に3ランを食らい、あっという間に2-8となってしまった。
僕は野球の試合を見ていて、監督の采配についてはほとんど何も思わないのだが、ここの監督さん、ちょっと気が短いと思った。さっきのセカンド強襲安打のとき、さして緩慢なプレーには見えなかったのだが直後に交代させていたり。過去の試合を見ても、ずいぶん継投が細かい。これってどうなんだろう。


今年は南関東の2次予選が大部分平日に行われるので、かずさの公式戦をちゃんと見られるには都市対抗の本戦に出てもらわねばなるまい(だって、関東選抜リーグも平日だし)。
試合後、改めて球場のいろんなところを見たが、古い。大宮公園よりも保土ヶ谷よりも、ずっと年季が入っている。コンクリートのところどころが剥げ落ちていて、できるだけ早急になんとかしてほしい感じだ。2万5000人以上入る球場のわりには両翼も92mしかない。