JABA足利市長杯

準決勝 JR千葉 2 - 4 全足利クラブ
決勝 所沢グリーンBC 0 - 4 全足利クラブ
4/22 足利市硬式野球場 観衆約200人(目測)


前日の東大戦を見て悶々としてしまった僕。このまんま週末を過ごすのがなんか納得がいかず、雨予報にもかかわらず遠出をすることにした。もともと行く予定のなかった足利。あそこはスタンドに屋根もあるし、まあ大丈夫かなと。

朝からどんよりと曇っていて、日差しの気配はまったくないが、足利の総合運動公園にはけっこうな数の車が停まっていた。陸上競技場のまわりはたくさんの人がウォーキングしていたし、足利市内はひっそりとしていてもこの近辺はにぎやかだ。
この足利市長杯は昨年、巨人を迎えて大会を行う予定も震災のため中止。2年ぶりの大会となるが、今年はNPBは来なかった。ちなみに巨人2軍は沖縄遠征中。
この大会にはよくJR東日本の支社チームが2つ(千葉と水戸)参加してくる。このJRの支社チームというのが不思議で、JR東日本の2チーム(東京と東北)とは全く別の、企業チームと言うより社内クラブみたいなものかと思う。
といってもレベル的にはふつうのクラブチームよりやや上で、この日は全足利の圷辰成(作新学院高―仙台大)
から初回に2点を先制する。試合全般を通して、特に守備が良くて締まったゲームが見られた。ひょっとしたら自前のグラウンドでも持っているんだろうか?土地をいっぱい持っていそうな会社だし、ありえるかも(←勝手な印象だが)。

全足利の圷は初回こそ狙い打たれて失点したが、2回以降だんだんと調子を上げて安心して見られるようになった。テンポが良いのと、ストレートのコントロールが良かったのが印象的。高校時代は作新で背番号1を背負っていたらしい。
JR千葉は宮坂という好投手がいた記憶があるのだが、前の試合で投げてしまったようで登板しなかった。全足利はJRの4投手からコツコツと小刻みに点を取り、4-2で勝つ。前記のとおり締まった試合で、前日の試合とうって変わって見ていて気持ちがよかった。
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足利の球場はずれでいつも売っている焼そばを食べつつ始まってしまった決勝戦は所沢グリーンベースボールクラブ。2年前のクラブ選手権の優勝チームだ。関東連盟クラブ選手権の優勝経験もある。
そのクラブ選手権優勝の原動力となりMVPにも輝いた片山文男(日章学園高‐ヤクルト)が先発しなかったのであれっと思ったが、足利に先制されて中盤から登板してきた。この片山と、全足利の吉田真史(太田工業高‐千葉ロッテ)と、元NPB選手が二人出ている。この対戦がちょっと楽しみだった。ただ在籍していた時期が違うので対戦経験はない。

1点先制した全足利は、片山が出てきてから打線が鈍ってしまう。球威に押されてるのか打ち上げてしまうことが多い。吉田も球をとらえたかなと思うと外野フライ、というのが続いた。しかし4打席目、球威に押されながらもファウル、ファウルと粘ったあげくようやくヒットを放つ。片山も気合の入った投球で、結構見ごたえのある勝負だった。 ちなみにスイッチヒッターの吉田はこの日、対左投手でもずっと左打席のままだった。そして外野守備につき、2回ほど飛球を好捕していた。


この日のスタンドは200人くらい。親子連れの姿もあるし、お年寄りも若い人も少年野球チームもいたりでけっこうバラエティに富んでいる。そして、熱心に野球を見る姿勢は変わらずで、三塁手が横っ飛びで強烈なゴロを捌いたときにはスタンドがおおいに沸いた。ここに来ると観客の見る目の高さにいつも感心する。スタンドの上段にはテレビカメラが撮っていて、何だろうと思ったが、地元のケーブルテレビが録画放送をするらしい。地元のクラブチームの試合を放送してくれるなんていいなぁ、見てみたい。
試合は2-0で全足利の勝ち。守備の差が勝敗を分けた。互いにあまり打てず、それぞれ投手が良かったように見えるが、ちょっとストライクゾーンが投手に甘かった?ような気がする。

上の写真は球場はずれの川沿いにあったしだれ桜。ソメイヨシノはさすがに終わってたが、こっちはまだ満開のままだった。