野球の天皇杯(その5)

  • NPBには、やっぱり出て欲しい

社会人、大学、それと独立リーグも参加させたいと思った天皇杯。そこで悩みどころなのが、NPBはどうするか、ということだ。
大会を盛り上げるには、当然NPBも参加させたい。プロアマ合同参加の初めての公式戦が実現することになるし、大会自体のステータスだって上がる。メディアへの露出も当然多くなるだろう。
しかし11月といえば、日本野球界の最高峰・日本シリーズの月だ。
天皇杯なんていう名前が出てくれば、こんな議論が出てくる可能性がある。「天皇杯日本シリーズの覇者にこそふさわしいのでは?」そういう意見が出ても全くおかしくない。
それともうひとつ、日本シリーズに出たチームが天皇杯に出るチームと重なった場合、たとえ日程的に重ならないにしても、選手の疲弊が大きく、選手会が難色を示すかもしれない。それから、アジアシリーズとは日程的に重なってしまう可能性が大きい。


そこでちょっと考えたのが、ファームを中心に据えるということ。もっと言えば、ファームの日本選手権。あれもいっそのこと統合してしまえないか・・ということだ。イースタン、ウエスタンの各優勝チームに出場権を与えるとする。
となると、「天皇杯と名がついた大会に2軍の選手を出すのか?」と異議が多数出てきそうだ。だが、ファーム日本選手権より、出場選手の資格を緩和してみるのはどうだろう。言わば1.5軍としても良いこととする。ただどのレベルの選手を出すのかは、各々のチームの考え方による。
サッカーの天皇杯を見れば、Jリーグ創設以前に比べそのステータスは低下している(Jリーグ終盤戦に向けて選手を温存する傾向が見られる)し、競馬の天皇賞だってけしてG1レースの中で最高峰というわけでもない。天皇の名がついていたとしても、その競技の中の最高の栄誉でなければならないということは無い。ちょっと屁理屈だがそう思う。

  • 欠かせない、クラブチームが出場できる道

最高がNPBなら、底辺はたぶん社会人のクラブチームだ。クラブチームが出場できる道筋は必ずつけておかなければならないと思う。全日本クラブ選手権の優勝チームには社会人野球日本選手権の出場権が与えられているが、これをそのまま残したい。サッカーと違い完全なオープントーナメントではないのだが、純粋なアマチュアが参加できるという余地を残すのに重要な意味を持つ。


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