BCリーグ 信濃 x 群馬＠高崎

信濃 6 - 1 群馬
9/19　高崎市城南球場　観衆1,544人

今年は山登りなどの遠出をあまりしてない。だから長野とか富山とか、BCリーグをやっている地域に行かず、よって独立リーグの試合観戦が少ない。新潟に入った高津もまだ見てないしなーと思ってるうちに、後期日程も終盤になってしまった。

後期の上信越地区は信濃が好調で、ひょっとしたら19日の試合で優勝が決まるかと思っていた。しかし前日に引き分けてしまい、マジックは3のまま。高崎だからそんな遠くないし、もともと行ってみる予定だったので、優勝シーンは見られないが行くことにした。
高崎駅から野球場があるような雰囲気でない住宅街を歩き20分くらいで球場。この日の出店はケバブ、焼そば、おにぎり類など。スタンドはもうけっこう人が入っている。駐車場へ入る車に長野ナンバーがちらほらあったので、長野県からサポーターが駆けつけていた。
先発は信濃が飯田達也（越谷西高−大正大）、群馬がベネズエラ出身のダニー・ヘルナンデス（ツインズ1A）。

ヘルナンデスは球がなかなか速い(149k)。それから軽く投げる感じのフォークがよく落ちる。ただ、こういう中米の選手にありがちだが球が荒れる。死球も２回出し、ちょっとバッターボックスでもおっかないかな、と思ったら突然コーナーに決まったりする。ちょっと厄介だ。中に1球、すごいキレで決まるスライダーで見逃し三振があった。
飯田は右のスリークォーターで、前に見たときよりコントロールが良くゴロとフライで打ち取っていく。3回裏には1死2・3塁のピンチでセカンドライナー併殺を取るなど、バックも締まっている。
4回裏、群馬の大谷が2死からヒット、さらに連打で1・3塁とした後飯田が暴投してしまい群馬が先制。しかし、以前見たような信濃の雰囲気とちょっと違う。守備が盛り立てる雰囲気があり、いずれ反撃の機会もあるだろうなと思っていた。ただ、群馬のヘルナンデスの出来が良いので簡単ではないかとも思ったが。
ここで、球場では久しぶりに芝生の外野席に行く。
芝生が実に柔らかくて気持ちいい。辺りを見るとチビ君たちがさかんに走りまわっている。ちょっと陽がかげると暑さもやわらぐし、走りまわりたくなる気持ちがわかる。そういやこの日は子供達がずいぶん多い。少年野球のチームが何チームか見に来ているのをみると、どうやら試合があった後みたいだ。

そう、この「少年野球チームが皆で見に来ている」光景は社会人の試合ではあまり見た記憶がない。NPBのファームではしょっちゅう見かけるが、独立リーグでも見られる。でも社会人ではない。なぜか・・
そんなことも思いながら再びバックネット裏へ。
信濃は時折ランナーを出し、三塁側をおおいに沸かせるが、続かず。しかし7回表、荒れながらも好投していたヘルナンデスが投球直後に顔をゆがめる。爪を傷めたんだろうか？（後で耳にしたが、マメをつぶしたらしい）
群馬は越川−川村のバッテリーに交代。しかしこれで流れが変わった。
四球、ヒットで満塁にし、代打の坂巻卓也（中央大−茨城ＧＧ）の打球がショートを襲い同点。さらに犠牲フライで追加し逆転し2-1とする。
信濃の飯田が好投を続けるなか、群馬は8回から清水貴之をマウンドへ送る。現在セーブ数でトップを行く全足利OBはしかし、この日は悪かった。というより、信濃の勢いが上回った。信濃の原がレフトオーバーに放ち3-1、ペレスが三塁強襲（記録はなぜかエラー）で5-1。さらにサインプレーで盗塁企図のあいだに三塁ランナーがホームインし6-1。勢いって恐いな、と思えたイニングだった。

8回裏、信濃は元日ハムの金村暁をマウンドに送る。スピードはないが、時折スローボールをからめて打ち取り、簡単に1イニングを終える。今シーズンは勝ち星に恵まれなかったが、元気そうな姿が見られてよかった。
9回は金村から篠田朗樹（春日部共栄高−武蔵大）が抑え、6-1で終了。この日は新潟も勝ったため、マジックは1つ減って2に。終盤の優勝争いに緊張感があり、BCリーグにしては？締まった試合を見ることができた。特にあれだけ守備のミスが多かった信濃にほとんどエラーが見られなかったのは感心した。
観衆は多く、公式発表の1544人は掛け値なしだろう。震災の影響や不景気もあって観客数はだいぶ減っていると思うが、レプリカキャップやユニの多さを見る限り、固定ファンがすっかりついたなと感じる。
下の写真は試合後の球場前。出待ちをしてたら、金村が追っかけの信濃のおばちゃんと笑っているのを見かけた。NPB球団のエース投手であったにもかかわらず、移動は若い選手と一緒にバス移動だったし、特別扱いは全くない。ちょっと好感。

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