イースタンリーグ 埼玉西武 x 横浜

埼玉西武 1 - 4 横浜
9/8 平塚球場 観衆480人


平塚へ向かう東海道線の中で、夕暮れの中に富士山が浮かんでいるのが見えた。平塚のホームで写真を撮ろうと思ったが、駅に着いたときにはもう暮れてしまっていた。日が落ちるのが速い。もうイースタンも今月で終わりだ。
僕は神奈川県民のくせになぜか平塚球場へ行ったことがなく、たぶん平塚の試合もそろそろ今年は終わりかと思い、仕事を終えたあと行ってみた。そういや平塚に降りるのも初めてだ。

球場に着いたのは7時40分過ぎだったのに、回はなぜか4回の表。やたら展開が速いなーと思いつつビールを開けて焼きそばを食う。とりあえず3塁側の内野席に座ったが、観客は少ない。最近の二軍戦でも少ないほうだ。風が涼しく、大変快適である。球場はスタンドから見下ろす感じは強いが、内野のフェンスはそれほど高くないので、けっこう見やすい。2万人くらい入るかなと思ったが、両翼は91mと今ではかなり狭い。電光掲示板は立派なので、両翼の狭さだけがネックか。首都大学リーグがここのメインのお客さんである。
ビールと夕食をあけたらおもむろにバックネット裏へ移動する。先発は西武が元日産の野上亮磨、横浜が小林寛(江の川高−大阪学院大)。小林という投手は聞いたことがなかったので手元で調べたら、ルーキーだった。「先発完投型が期待される」とある。夕食を食い終わった段階ではまだ0-0。
スコアボードを見たら、西武の得点も0だが、ヒットの数も0。ノーヒットのまま進んでいた。だから試合開始から40分でもう4回の表だったのか。

横浜先発の小林は最速141kくらいでストレートがだいたい130台後半くらいだが、ネット裏で見ていて西武の打者が面白いように空振りする。テンポがよく、ストレート、フォーク、カーブと、おそらくスライダーを散らしていき的を絞らせていない。カーブのコントロールも良くて見逃しでカウントを取れるのも大きいが、捕手のリードも良いんだろう。
横浜は4回、荒波がヒットで出塁し、のち併殺を狙ったプレーが悪送球となり1点先制。西武の野上も小林に刺激されたかいい投球を続けていたがちょっと守備が乱れる。
6回までノーヒットを続けた小林に対し西武は石川がショートへボテボテのゴロ。ただ打球の勢いが弱すぎ、一塁はセーフでノーヒットの夢は絶たれる。2塁へ進まれたあとに後藤にセンター前に放たれ同点に。

以前見た横浜2軍のナイターより観客が少なく、それに加え横須賀スタジアムよりかなり収容の大きいスタンドと相まって、極めて「マイナーっぽさ」を感じる閑散としたスタンド、さらに初秋の涼しい風が快適で、これぞマイナー野球の醍醐味だなと勝手に満足してしまった。暑い暑いと言いつつ夏もいろいろ野球を見てしまったが、凄い酷暑の中で汗だくになってばかりで、のんびり見ているという実感は久しぶりに思えた。そういや今年は例の節電対策のおかげで、横須賀で全くナイターをやらなくなってしまったし。期待していたジャイアンツ球場の照明設備も、結局4時くらいからの薄暮ゲームに使うだけで、仕事の後には見にいけなかった。
一塁側スタンドはいつもの横浜の応援団の声、もちろん常連のダミ声の眼鏡おじさんも見にきてる。そういや球場MCにケチャップさんが来ていたのが意外だった。てっきり湘南の消滅とともにこの仕事から離れたと思っていたのだが、勘違いだった。

同点にされた横浜はその裏、稲田がレフト線に2塁打を放ちさらに3塁へ。そしてスタンドから「たかもりー!」の声援がいつも飛ぶ代打・高森勇気が勝ち越しのタイムリーを打ちスタンドを沸かせる。西武は野上から、江草、坂元とつないだがまずいプレーもあり3失点。
この日の小林には3点リードは十分で、終盤もポンポン放り、完投。バックネット裏で見ていて、とにかく小気味いい投球だったのが印象的(後で聞いたら無四球だった)。すでに終戦となった一軍では、シーズン終了までに登板機会も与えられるだろう。
試合は8時半には終わったが、球場前のバス停は30分も待つので、結局駅まで歩いてしまった。平塚からは珍しく特急用の電車を使った各停に乗ることが出来、ラッキーであった。


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