産経のコラム「独立リーグ、NPBとの共存共栄」
うちは産経新聞でないので紙面では読めなかったが、MSN産経ニュースのサイトに出ている。この時点で第5回だったが、まだ続くみたい。
独立リーグの現状・第4部 - MSN産経ニュース
産経新聞というのは四大紙の中では唯一、特定の野球団体に肩入れしていない存在だが、野球に関してなかなか深い取材に基づいた連載コラムを書くことがある。近年では、『日本の野球力』と銘打ったコラムが興味深かった。
今回のコラムは、独立リーグとNPBの2軍とのかかわりについて、現状の問題点や、各球団ごとの取り組み・要望を通じて将来的な関係構築のヒントを探ろうというもの。決して派手な題材でないだけに興味を持ってくれる人は多くないだろうが、こういう記事は本当に興味深い。
記事は細かい話なのでじっくり読んでほしい。うまくまとまらないが、
こんな感じ。全体を読んでいて共通するのが、「チームごとに方針がバラバラで、意見がまとまらずリーグ全体として話が進まない」という、以前からある体質。
各球団内部には2軍をどうにかしようとやる気のある人は必ずいるようだけれど、横の連携が少ないから単発の試みばかりになってしまう。
と、なんかこう歯がゆいというか、希望を抱かせるようでいてやっぱりうまく進まない、この繰り返しが何年も続いている。
「割り切って(支配下選手の)70人の枠内でやって、1軍で勝つ。そういう球団を批判するわけではないが、社会人野球で休部や廃部が相次ぐ中で、野球人口の裾野を広げる役割を担うのも、プロ野球の義務だと思う」阪神・沼沢球団本部長
(MSN産経ニュース 2011.8.19)
こういう言葉を発していただけるのは本当に嬉しいが、本来これはNPB本体から発せられなければおかしいと思う。2軍と独立リーグの関係について、NPBから今後の指針なりを発する時期にきているのではないか。