ドラフト前日に思うこと


明日はいよいよドラフト会議(NPBの)。
高校・大学・社会人野球をよく見る人の中には、あくまで「NPBの有力候補を探す」という目的で野球を見る人がいる。ドラフトマニアというか、スカウトみたいな目線で見るというか。そういった人達にとっては、明日はある意味開幕戦や日本シリーズよりも重要なお祭りの日なのかもしれない。
ちなみに自分はそういった目的で野球を見に行くことはほとんどない。見に行ってたまたま見た選手で「この選手はNPBでやらせてみたい」と思うことはあるのだが。あくまで目の前の試合を楽しむ主義である。
もちろんドラフトの結果は気になる。後輩の斉藤佑樹の行き先はやっぱり気になるし、その他大学の有力投手が今年は多いから、明日のドラフトは生で見てみたかった。


僕にとっては世間で盛んに取り上げられてる有力選手よりも、もっと個人的に注目している選手がいる。
それは、BCリーグ、福井ミラクルエレファンツのエース・藤井宏海
2003年・ドラフト7巡目で千葉ロッテに入団。当初内野手として入団するも投手に転向し、その後ふたたび内野手に再転向。一軍出場のないまま2007年に戦力外になった選手。僕なんかより、浦和に熱心に通っていたロッテファンのほうがよほどよく知っているだろう。
非常に中途半端なままロッテを離れ、一年間三菱自動車岡崎に在籍したあと、生まれ故郷の福井に入団した。そして今年はリーグ最多勝最多奪三振。「一軍でも十分通用する」と言うスカウトもいるらしい。
NPB選手なのでドラフト会議にかかる必要はなく、直接入団交渉が可能だが、もし復帰となれば「NPB退団→独立リーグを経て再入団」の2例目となる。なんとかして実現させてやりたい。NPBを挫折した選手が、独立リーグで立て直して復帰を果たすなんて、夢があっていいじゃないか。


明日のドラフト会議では、上位指名の有力選手の行き先はもちろんだが、独立リーグから何人指名されるか、また社会人でもクラブチームからの指名はあるのか、といった点を注目することにしよう。