関東連盟クラブ選手権 決勝

全足利クラブ 4 - 9 全府中野球倶楽部
足利市硬式野球場 観衆約150人(目測)

2週連続で北関東へ行った。
社会人野球の関東連盟に所属する8都県の代表チームが秋に「関東一」を決める大会が開かれるようになって、3回目。過去2回は埼玉県連盟の主催で、場所は大宮公園でやっていたのが、今年は栃木県連盟の手で開かれた。今年から持ち回りになるのかもしれない。
で、当初は宇都宮の清原球場で予定されていたのが、足利に変更された。どうもヤクルトが野球教室を開いていたそうな。

朝起きたときは外も結構寒かったのだが、足利駅から歩き始めるころには快適な気温になった。空はどんよりとした曇り。前回は酷暑だったので気持ちよく観戦できそう。球場に着いてトーナメント表を見ると、全足利はオール高崎に完封勝ちしている。安心して「とみや」のやきそばを買いに行く。
今年は欽ちゃん球団NPBシリウスと対戦させられ敗退したうえに、全日本優勝の所沢グリーンクラブがクラブリーグ埼玉で優勝できず出場していないなど、ちょっと地味な大会になった。ただ関東はチーム数が多いうえに、それらの中でもトップのチームが集まっているので、レベルはどこも高い。
決勝は全足利と全府中野球倶楽部。全府中は創部80年というから横浜金港よりも歴史が古い。企業あがりの選手もいるし、今年の都市対抗予選では鷺宮製作所にあと一歩で勝ちそうになった実力派。スタンドには以前府中で見かけた応援の横断幕も。

全足利の先発は川口拓巳(栃木農業高)という新人で、高卒1年目ながらよく名前を見かける。期待されているんだろう。
力感あふれるフォームで速球を投げ込むが、ちょっと力が入りすぎなのか、球が安定してなかった。1回に走者一掃のタイムリーを打たれいきなり4点を失う。
もっともこの日の足利、内野の守備が全般に良くない。らしくないエラーが続き投手の足をひっぱっている。今まで見た足利の試合で一番エラーが多かったと思う。
全府中の投手は軟投派でちょっと打ちあぐねていたが、なんとか小刻みに加点していく。打線はそこそこだったと思うが、けっこういい当たりの打球が外野手の正面を突くなど流れがイマイチで、序盤の失点が尾を引いた。
スタンドの客層はいつも通り(笑)熟年の男性が多い。そういえば球場近くにある足利市の体育館ではたくさんの親子連れが入っていったので何かと思ったが、あのお客の多さはちょっと羨ましくなった。ちなみに野球場のほうは入場無料。パンフレットは100円で、表紙が社会人にしては珍しくカラー4色刷りだったので「おおっ」と思ったが、中身は選手名簿だけだった(笑)

秋の日はつるべ落としと言うが、終盤には空が暗くなり、照明に灯が点った。この野球場で点灯されているのを見たのは初めてだ。NPBの照度にはだいぶ足りないが、社会人ならなんとかなるのだろう。藤岡市で見たBCリーグのナイターにも似た感じでなんか風情がある。夏の夜などにナイターをここで見てみたいとも思った。
全足利は途中左投手がそこそこ良い投球をし、最後は連投の本間裕之が無失点で締めたが、けっきょく9-4で全府中が制した。第1回大会は準決勝で破れ、昨年は1回戦負けだったのでだいぶ良い終わりかたではあった。でも優勝するところは見たかったな。

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球場を後にして駅まで歩いていく途中、街道沿いにポツンと屋台がひとつ。全国でも珍しいというコーヒーの屋台カフェ・アラジン
昼に食べたやきそばの「とみや」、それとパンジュウの「岡田」と並んで「足利三大屋台」と呼ぶ人がいるとか。地元だけでなく全国にも名が知られているらしい。メニューは400円のコーヒーのみ。ランタンを前にして飲むのは実に良かったが、途中で雨が降り出し、じっくり味わえなかったのが残念だった。


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