シリウスvs欽ちゃん球団(その2)

JABA神栖市長杯
シリウス 8 - 3 茨城ゴールデンゴールズ
神栖海浜球場 観衆約400人

スタンドの一番上から外を見ると海が見える。この海浜公園はほかにサッカー場やらプールなども備えているようだ。でもなぜこんなへんぴな海沿いにわざわざ造ったのかは謎だ。しかしこの、関東でも一番のとっぱずれの場所に国民的大スターである欽ちゃんと若手とはいえプロ野球選手達が揃っているという構図、よく考えるとかなり違和感がある。都内近郊の野球場で有料でチャリティーゲームか何かやっててもあまりおかしくない対戦だ。しかも、入場料はタダ。

それではあんまりなのでパンフレット(300円)を買って見ると、なんでも今年は市制施行5周年の節目とのことでプロ選手を呼んだと書いてある。
で、その節目の大会のシリウス先発メンバーは・・
1.隠善G 2.生山M 3.麻生S 4.伊集院G 5.福元G 6.吉田M 7.谷内田G 8.河野G 9.曲尾S 先発村田透G
と、巨人、千葉ロッテ、ヤクルトで構成されている。
茨城GGの先発は鈴木侑一。都市対抗茨城県予選で完全試合を達成し、住金鹿島相手にも7回まで2失点という好投を見せたピッチャー。このほか元巨人の福井敬治、元ロッテの酒井忠晴がいる。
GGは1回シリウスの先発・村田透を攻めいきなり1点。三塁側にはGGの応援団が稲敷市から来ていたが大盛り上がり。その裏、GG先発の鈴木は先頭を三振に取るが2番生山にソロを浴びる。2回にも先頭・福元にソロを浴びて逆転されるが、それ以外ではなかなかよく抑えている。ホームランは浴びたが、シリウスの打者はタイミングがまるで合っていない。

ふりかぶってからテークバックの右腕をたたんでスリークォーターで投げる。球威があるとは思えず、三振を取った球はいずれもゆるい変化球。住金鹿島の監督が「とにかく打ちづらかった」と言っていたらしいが、腕の振りがストレートと変わらないんだろうか??なぜタイミングが合わないのかよくわからない。まわりの観客は「遅すぎるんじゃない?」なんて言っていた。
シリウスの村田はゾーンをあまり広く使ってないというか、球が集まっているような気がしてGGの打者によく合わせられていた。ただ連打がないので失点は防いでいる。
スタンドは風がありわりと涼しく感じる。観客はまあそこそこいる、といった感じ。GGの応援団は30人くらいだったか、全足利のそれと同じくらい。あと、ここにもプロ若手の追っかけの女性がちらほらいて、「○○ちゃんファイト〜」と黄色い声を出していた。たしかにシリウスの選手にはわりといい男が多かったと思う。GGの応援団のおばちゃんも球場前で「あたしこっち(一塁側)がいいわ。いい男ばっかりだもん」と言っていた(笑)
ただバックネット裏にシリウスの選手(特に巨人)をゴミ呼ばわりする不快なオヤジが2人いたのが残念だった。ああいう輩はマイナー野球でも最近見なかったのだが。地元の人間か?

鈴木は5回にも1点を失うがよく抑え、6回でマウンドを降りる。7回からは元ダイエーの大ベテラン・吉田修司。大きいカーブと時折ストレートを投げるが、伊集院峰弘に3ランを浴びてしまうなど4失点。
8回GGは福井敬治が村田から逆方向のライト側へ打ち上げ、風に流されたかスタンドイン。
もう一人の元プロ選手の酒井忠晴はショートゴロの処理に目を見張った。捕った瞬間に右手からボールが離れ、捕りやすい山なりのボールを一塁へ。僕が見たマイナー野球のショートで間違いなく一番うまい。こういうのをタダで見せるのはよくない。
9回にもGGは代わった塚本浩二(ヤクルト)から坂巻卓也(中央大)などの連打で1点取るも、そこまで。欽ちゃんの今年の公式戦は終わった。

GGは計10安打を放つなど健闘した。打力が売りで打ち出すとイケイケになるチームだと思っていたが確かにその通りだった。興行試合が主でお笑い系のチームだと思ったら大間違いで、企業チーム相手にあまりコールド負けを食わない実力を持つチームだ。もっと長くチームを続けて全足利のライバルになっていてほしいと思う。
この神栖海浜球場、この日はわざわざこの試合を見に来たが、たぶん、もう来ることはないだろう。風はなかなか気持ちいいし、雰囲気もいいが、遠すぎる(笑)


(追加)片岡安祐美ちゃんはずっと一塁コーチャーズボックスにいたが、よく見ると、驚くほど日焼けしている。よほど練習しているんだろう。


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