シリウスvs欽ちゃん球団(その1)

JABA神栖市長杯
シリウス 8 - 3 茨城ゴールデンゴールズ
神栖海浜球場 観衆約400人


NPBシリウス茨城ゴールデンゴールズと対戦する。僕の記憶に間違いがなければ欽ちゃんのチームがNPBと対戦したのは興行試合だけで、公式戦ではなかったはず。その日は19日で、湘南シーレックスの最後の本拠地ゲームだったので行けないと思っていたら、巨人戦がひとつ雨で振り替え開催になったため、最後の湘南はそちらに行くことにし、この日は一路鹿嶋工業地帯へ。
関東自動車道は空いていて早く着いたため、住友金属鹿嶋の練習場に寄ってみた。鹿嶋製鉄所のはずれに「住友金属総合グラウンド」というのがあり、野球場とフィールドがある。

ここは神栖市長杯のもうひとつの会場になっていて、つくばクラブと大宮クラブ(埼玉の全大宮野球団とは別のチーム)が試合中だった。単なる練習グラウンドではなく、スコアボードにカウントランプもあるし、バックネット裏に屋根つきの観客席があり、独立した100個くらいの椅子席もある。グレードで言ったらENEOSの等々力グラウンドより上質だと思う。
グラウンドの外には住友金属鹿嶋の試合予定を見せるボードが立っており、前日にはバイタルネットが試合に来ていたらしい。


住友金属総合グラウンドからまた車でお隣の神栖市へ走る。ここは1960年代に開発された重工業地帯で、まわりは大規模な工場と住宅地、あとは防風林があるくらいで、山や丘がまったくない。国道脇には商業施設もけっこうあるがひたすらまっすぐに進む。

試合会場の神栖海浜球場はまさしく海の近くにあり、あるHPによると「日本で最もアクセスしにくい球場」とのことだ。海に近くなるにつれ住宅、商業施設とも皆無になり、工場が点在するほかは防風林があるだけという環境を走ると、神栖海浜公園の駐車場があらわれた。なんでこんな辺鄙なところに野球場があるのかと思いたくなるが、駐車場はけっこう埋まっている。その中に茨城ゴールデンゴールズのバスがあった。
球場に入る前に、このバスとからめて球場の写真を撮ろうとする。ファインダーに人影が入ったなと思って顔を上げると、その人は萩本欽一監督その人であった。あわわ、いきなりの鉢合わせにちょっと動揺した(?)
球場前にはゴールデンゴールズのグッズ売り場があり、その前の広場では既にシリウスとGGの選手達がアップをしている。よく見ると片岡安祐美ちゃんもいる。お客さんたちは欽ちゃんの登場にみんな寄ってきた。

どこかのTVクルーがいて欽ちゃんにマイクを向けるのだが、「今日はぜったい負ける」といきなり敗戦の弁。しかし球場前にいたシリウスの選手達を見かけるといつもの調子でさっそくからみ出す。ヤクルトのラファエル・フェルナンデス(白鴎大)を見かけると「なんだ外人選手なんているの」とからみ勝手に「マイケル」と名づけ笑いととる。
次に近くにいた谷内田敦士(巨人)をつかまえていじる。
「原監督と話したことある?」
「3回くらいですかね」
「あ、オレ勝ってる。オレ6回くらいあるもん」

そしてさかんに「この笑顔見て、かわいいよね〜」とほめられ谷内田さかんに照れていた。


欽ちゃんは素人をいじるのがうまい、とよく言われるが、それはたぶん、「反応のよさそうな人を瞬時に見分けるのがうまい」ということなんだろうと思う。球場前には何人も選手がいたのだが、中には試合前にあまりマイクを向けられたくない選手もいたはずで、欽ちゃんはそういうところをキチンとわかっていると思う。



お昼過ぎぐらいからシートノックが始まる。この日は公式戦だから興行試合と違い、マイクパフォーマンスはない。が、なぜかシリウスのシートノックの時に欽ちゃんがサービス。ノックをしている江藤智コーチ(広島―巨人)のうしろで「この人、巨人で4番だった江藤さんです」と紹介するとスタンドが拍手。江藤コーチ帽子をとって挨拶。だが「現役のころより太ったよね」としっかりオトしていた。
スタンドの誰かが「今日は(片岡)安祐美ちゃんは出ないの?」
公式戦でしかもプロ相手だし、まず出すのは無理なはずだ。
欽ちゃんははっきり、「安祐美は出さない!」
なぜか。
「出すとプロに嫁に持っていかれる」
スタンド大爆笑。ああ、さすがだ。この切り返し、欽ちゃんである。
(その2へつづく)


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