イースタンリーグ公式戦 湘南 x 東京ヤクルト

湘南 7 - 8x 東京ヤクルト
ヤクルト戸田球場 観衆約300人(目測)


複数の理由で、なんか頭がボーっとしているというか、放心状態で電車に乗っていた。だから試合の記録も一部あいまいなまま書いているのでご了承を。
さて前日書いたとおり、この日の戸田球場ではヤクルトの復刻ユニフォームデーが行われる。ただ今日行ったのはそれが理由ではなくもっと前から決めてたことで、湘南のビジターユニフォームを見られるのが今日が最後かもしれなかったからだ。ほとんど湘南のホームばかりで試合を見てきたので、ビジターユニを見たことがない。ファームの日本選手権に出ることができればユニフォームはビジター扱いになるのだが。

行き方を調べて武蔵浦和駅で降りる。バスまで時間があるので、同じくここを最寄り駅にするロッテ浦和球場を覗いてみることに。ファームの本拠地を二つも抱えるとは、この駅はまさにベースボールタウンだが、それっぽい雰囲気を感じさせるものは何もなかった。
浦和球場にいたのはほんの15分くらい。ロッテが中盤までに3-2で楽天をリードしていた。観衆は200人以上はいただろうか。


駅に戻りバスに乗り、「彩湖・道満グリーンパーク前」で降りる。少し歩いたところにセブンイレブンがあってそこで食料調達をし、川の土手の階段を上っていく。土手の上に出ると河川敷に広大な運動公園が広がっていて、その脇にヤクルトの野球場と陸上競技場があった。

いまのNPBに残る唯一の河川敷球場だ。
三塁側土手の草は刈られていた。なんでも数ヶ月前は草ボウボウの状態で座ることもできなかったらしい。たしか国から借用しているはずだが、草刈りは球団がしているのか?
土手を降りてフェンスから球場内に入る。バックネット裏は小さなスタンドがあるが既に満員。スタンド脇に立ち見スペースがあったり、自動販売機があったりするのは長浦のベイスターズ球場に似ている。

このグラウンドは内野が人工芝、外野が天然芝という珍しい構造で知られる。神宮が人工芝なのでこういう具合になったのだろうが、それなら全面人工芝でも良かったはず。外野を天然芝にすることで足への負担を減らす狙いがあるのだろうか。
先発は湘南が杉原洋(ロッテ―NOMOベースボールクラブ)、ヤクルトが高市俊(帝京高―青山学院大)。僕はクラブを経て返り咲いた杉原に注目していた。
湘南は1回立ち上がりの高市を攻め1点。3回にも内野ゴロの間に1点。よくバットが振れている。杉原はコントロールはそれほど良いとは思わなかったし、毎回ランナーを出すが大崩れしない。
ただ5回にランナーをためてしまい、迎えたガイエルに対し勝負を挑んだが、詰まった当たりは高いバウンドでライト前へ。2点取られて逆転される。気合のうめき声をあげて投げていただけに残念だった。

間近で見る湘南のビジターユニフォーム、エメラルドグリーンがまぶしい。異論は多そうだが、僕はこのユニフォームは美しいと思う。ホーム用の白地にエメラルドグリーン文字も非常にいいと思うけど、このビジター用の、ちょっと毒々しいというか、しつこいくらいの感じが結構好きだ。野球のユニフォームはシンプルを是とする考えがあるのはわかるのだけど、正統派の日本料理を味わうだけじゃなく、たまにはカロリーたっぷりのアメリカンなピザもいいよねという感覚に近い(例えがおかしい?)

いつまで続くんだろうという今年の暑さの中、三塁側の土手にもたくさんの観客が腰をおろす。特に湘南はいつもの応援団が来ていたし、それ以外にも見た顔がたくさんいる。シーレックスの名前で試合が見られるのはこの日を入れて6試合。しかも優勝戦線に踏みとどまっている。連勝中だしまだ望みはあると皆思っているはずだ。
ヤクルトの本拠地だがファンはおとなしくて、応援団はいない。攻撃中でもシーンとしている場面が多かったが、チャンスになると声をあげはじめた。すぐ近くのロッテ浦和のファンとはずいぶん違うなぁという印象を受けた。
土手の上はサイクリングロードになってるためか、自転車で来る人が目立つ。駅から遠いうえに、観戦環境も決して良いとは言えない(土手からグラウンドは遠い)が、開放感は抜群。ロッテ浦和のまわりは電車の高架があったりロッテの工場があったりして殺風景なのだが、ここは風もよく通るし、芝に寝転がれるのでのんびりと試合を見ることができる。

土手からグラウンドを遠望した写真を撮ろうとカメラに目を下ろしたときに4番・筒香の快音。ライトスタンドへソロ。これで25号だ。高卒一年目とは思えない。しかし6回に杉原から代わった秦が打たれ再び3-4とリードされる。
だがここからズルズルいかないところが最近の湘南の良いところで、次の回に連打で1、2塁となってから今度は3番・内藤がライトスタンドへ3ランを放つ。この時点で勝ったと思った。チームに勢いがあるし。
・・・・が、野球とはわからないもんだ。
8回裏、元ソフトバンクの篠原慎平がキレのいい速球で2アウトまで取ったものの、代わった小杉陽太の時に内野が2失策。気の毒な形で1点失う。
そして9回、登板した牛田茂樹は調整登板だったかもしれないが全般に球が高かった。変化球もほとんどなかった気がする。2アウト後にストレートを続けて打たれ4連打。9回2アウトから、まさかの逆転サヨナラ負け。なんというか、あれよあれよという感じだ。
僕はスタンド脇にいたのだけど、まわりの湘南ファンは皆、終わっても呆然としていた。僕も、ちょっとの間その場を動けなかった気がする。冒頭の放心状態とは、このサヨナラ負けと、暑さが原因だ。
湘南の残りは5試合。もうひとつも落とせなくなった。他にも今週は全日本クラブ選手権があるし、落ち着かない一週間になりそうだ・・


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