イースタンリーグ公式戦 巨人x湘南

巨人 0 - 3 湘南
相模原市相模原球場 観衆1,628人

湘南シーレックスの名が消えるのが決まってから、初めて試合を見に行った。場所は相模原球場。以前デーゲームで西武戦を見に行った。
自宅から近い場所でナイターが見られるというのは実に良い。都会でナイターを見ると帰りが遅くなるし、電車も混んでいてどうも疲れる。そして、デーゲームだとものすごく暑い・・

球場に近づくとすでにアナウンスの声が。今日のMCでケチャップさんが来ているのがわかる。そのアナウンスの中で、「シーレックスの名前で相模原で試合をするのは最後です」と言っていたのが寂しい。
試合開始15分前でバックネット裏はよく客が入っていた。この間の西武戦デーゲームより確実に入っている。やはり、この暑さならナイターの方がいいと考える人が多いんだろう。この日は曇りがちで、昼間から気温自体はいつもより低めだった。
試合前の始球式は、抽選で権利が当たる仕組みだったらしいのだが、当たった子供は以前やったことがあるとのことで、他の子に譲ってあげたのだという。ケチャップさんがその子を探しだし「拍手〜」と言うと場内からも拍手、応援団はタイコ。この一体感というか、何でも皆で楽しむという感覚は「ボールパーク」のそれである。一軍の「スタジアム」では決して味わえない感覚でもある。

試合は巨人がなんと藤井秀悟早大)、湘南が田中健二朗常葉学園菊川高)。初回から投手戦が続いた。調整中と思われる藤井を打ち崩すのは簡単じゃないだろうと思ったが(藤井ブログいわく、上では振ってくれない球も振ってくれたと)、田中もよく投げた。コントロールが良いのと、おそらく細山田のリードが良いんだろう。極端に落ちる球など、傍目にもわかる球はないし、球威もそれほどあると思えなかったのだが、巨人の打者は三振、フライが多かった。
三塁側の巨人側スタンドも人が多く、特に東海大相模高出身の大田泰示の打席では声援が多かった。ひょっとして地元生まれなのかと思ったが、実際は広島県三次市生まれだった。
声援は湘南のほうが多い。一軍と違い、酔っ払いのヤジとかは少なく野球をよく知っているヤジが多い気がする。ひとりベイスターズのユニを着た大きな声のおやじがいて、「次の初球大事だよ!」など妙にテクニカルなヤジ?を飛ばしていた。おそらく、野球にかなり詳しい人と見た。

試合は6回に動く。巨人は藤井から高木康成に変わり、湘南が犠牲フライで1点。しかし今日の巨人は(ファームにしては)勝ちにこだわり、途中で突然小林雅英を登板させる。驚きの内野スタンド。さらに、湘南は佐伯貴弘をバッターボックスに。豪華な内容にスタンドが沸く。
しかし、一・二塁間を抜けるかという佐伯の当たりが一塁走者の内藤に当たり一塁アウトでため息に終わってしまった。
その後田中の好投がつづき、8回裏にエラーがらみで湘南が2点を追加したあと、9回表に寺原早人を登板させる。巨人は李スンヨプまで出させて(安打で応えた)追い上げるも0点に抑えられ、3-0で湘南が勝った。
ヒーローインタビューはもちろん田中健二朗。高卒3年目の選手だが、一度一軍で見てみたいなと思わせる投球だった。
この日の入場料は2000円。地方開催はたいてい本拠地より高いことが多いがそれでもこれは高いほう。ただ入場料というのはその日の試合内容によって「納得ができるかどうか」が決まると思うし、この日の内容なら納得できるか、安いかなと思った。一軍のメンバーも見られたし、大田や筒香といった次世代のスターも間近で見られる。夏の暑さもなく涼しい中でバックネット裏(しかも自由席)で観戦できる。これを味わうと、もう一軍の試合(メジャー)を見に行く気がしなくなるのだ。


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