毎日新聞の記事から/ファーム、球団のお荷物


FREE(無料) プロリーグの苦闘/4
つい何日か前に、独立リーグを扱った毎日新聞の記事を見つついまのNPB2軍の状況について僕は書いたけれど、おんなじテーマで記事が書かれていた。
ヤクルトの戸田について書かれているが、平均で320人も客が来るとは驚いた。あの土手と小さなスタンドしかいない戸田球場で。
しかしファウルボールを追って選手が土手の草むらまで探しに行くとは・・


「無料イコール無策」
「選手育成の観点からも常に見られていると感じることが必要」
という言葉はいずれも球団幹部の言葉で、いずれもまったくその通りと頷きたいところだが、この間の湘南シーレックスの消滅→経費節減という流れを見てしまっただけに、現実的な苦労を考えるとウーンどうしたものかと唸ってしまうのも本音だ。2軍というコンテンツがあり、それを見たいという確実な需要があるものの、いざ収入源にしようとするとそれを上回る費用が発生するというのが現実なのだと思う。


たとえば上記の戸田の公式戦を1000円にしようとする。となると両翼(少なくとも片翼)とバックネット裏に椅子つきのスタンドを造らなきゃならない。それとここは駅から離れているから、サービスを考えてバスを通さないといけないかもしれない。と「有料」にしたとたんに次々にお金がかかる心配事が増える。
ではアクセスのいい公営球場で試合をやろうとすると、当然施設使用料がかかる。しかもこの使用料、入場料が無料と有料ではえらい金額の差があり、プロが試合をやるときは非常に高くなる。


僕がこの手のことを考えだすといつも堂々巡りになるのだけれど、ひとつ思ったのは、「イースタンリーグ」としての足並みが揃っていないなということだ。2000年から湘南シーレックスが「コンテンツとしての2軍の有効活用」を始めてから、追随したのは日ハムだけで、あとは読売が施設を改善したくらいだ。手をつけるとしたらまずその「足並みの乱れ」からなのではないかと思う。


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