湘南シーレックス、消滅へ

1日に世界大学野球キューバに完敗し落ち込んでいたところに、追いうちをかけるように飛び込んできたニュース。
「湘南シーレックス」今季限りで消滅…横浜


2000年に横浜ベイスターズのファームが2軍チームとしては初めて球団名を1軍と変えた事例として始まったが、発足してちょうど10年であのユニフォームは見納めになってしまった。
寂しい。
いま日本の野球チームの中で、最も好きなユニフォームが湘南のユニフォームだった。10年で一度も変わらなかったが、どう見渡してもシーレックスよりかっこいいユニフォームは見当たらなかったと思う。昨年の日産自動車の休部と同じくらい寂しいニュースだ。僕にとっては。


最終的には「経費削減」が最大の狙いだと思う。1軍と違うユニフォームを作るということは、選手全員分湘南のユニフォームを作らなければならない。年間一千万はかかるという経費が重くのしかかったか。
しかし、ウエスタンとの交流戦を増やす流れの中で、「湘南だとどこのチームかわからない」という説明は納得がいかない。湘南の知名度は抜群だし、それにウエスタンの本拠地でゲームをする(つまり主催ゲームでない)際にそんなことが足を引っ張るとは思えない。


日ハムが鎌ヶ谷限定のユニフォームを作っているなど、2軍を積極的に活用しようという動きもある中で、そういった先進事例であるはずの横浜が自ら退行するのは本当に残念だと思う。


球界初の試みだった社会人との交流戦「横須賀ダービー」、2軍としては初のファン感謝デー、レックを初めとするファーム独自のキャラクターなど、彼らがはじめたことはたくさんあった。2軍を「ただの調整、育成の場」から「地域が応援する野球チーム」へ変貌させる試みにはとても夢があったと思う。だからなおさら残念だ。


願わくば、あのユニフォームで最初で最後の優勝を果たしてほしい。
もし実現しなくても、最後の試合にはきっと行くと思う。