大学日本代表 x JR東日本 練習試合

大学日本代表 21 - 5 JR東日本
神奈川工科大学KAITスタジアム 観衆約600人(目測)

土曜日になんとなくネットで野球関係のページを漁ってたら、JABAのページに世界大学野球選手権の日本代表がJR東日本と試合をすると出ていた。日曜にである。場所はどこかとさらに調べると、神奈川工科大学の野球場。厚木市だという。近いじゃないか。ということでこの暑さに懲りずにまた野球観戦となった。

小田急本厚木駅からバスに乗る。バス乗り場で僕の隣になった女性二人連れがいかにも追っかけという感じだったのだが、聞こえてくる会話に「三菱重工名古屋」とか「東海REX」という単語が混じっていて軽く驚く(笑)。なんとコアな。いや、マイナー野球の同志か。
バスで30分くらい、「神奈川工科大学前」に降りると風変わりだが大きな校舎がすぐ目に入る。球場は正門から入ってまっすぐ行ったところにあり、低めの建物が奥の方に見えてくる。手前のテントで飲み物をさかんに売っていた。今日ももちろん暑い。
神奈川工科大学神奈川大学野球リーグの中堅チームで、なかなか立派な野球場を校内に設けている。両翼95m・中堅120mと半端だが、ロングパイル人工芝のグランドは綺麗だし、ブルペン、室内練習場もある。スタンドはネット裏のみだが650人くらい収容できる。僕が着いたときには半分以上は埋まっていた。野球部関係とか少年野球チーム、あとやっぱり大学野球の追っかけのおば様方。佑ちゃん目当てとは限らないのは会話からわかる。その斎藤は2日前の三菱重工横浜相手に投げていたのでこの日は無し。試合前ノックの球渡し係に専念。

大学の先発は中央大の澤村拓一佐野日大高)。昨年秋のNPB戦でも見たが、間近で見るのは初めてだ。対してJR東日本の先発は鈴木寛隆(浦和学院高―東洋大)。JRの選手で知っているのは、生島大輔、大前佑輔の早稲田OBだけだ。
しかし、JRの投手陣は初回から打たれまくり、毎回得点を許す。鈴木から十亀剣(日大)、杉山佳祐(城西大)、と大卒の新人が登板するも打たれ続ける・・・
大学先発の澤村は噂通りの速球。いかにも背筋が強そうなフォーム?でバンバン投げ込むが、初回いきなり無死満塁を迎えてしまうなどちょっと荒れ気味。確かに速いのだが、どうも安定感が欠けるというか、良い球と悪い球がはっきりしているのか、凡退と四球によるピンチが交互に訪れる。

しかし3回途中、「ケガのため治療します」とのアナウンスが突然流れたかと思うと、すぐ大学日本代表・榎本監督がピッチャーの交代を告げる。ツメでも割ったかと思ったが、後でスタンドのおじさんの会話を聞いてみるとわき腹を痛めて病院に直行したらしい。ちょっと心配だ。
JRの投手陣はボール球がどうしても先行し、ストライクを置きに行って狙い打たれるの繰り返しといった感じで、5回までになんと18安打20得点を許す。都市対抗の代表だし、今週は北海道大会もある。こんなことで大丈夫なんだろうか・・
心配なのは大学の2番手、乾真大東洋大)も同じで、これまたボール球がはっきりしすぎの状態。4、5回で計5失点。大会は今週末からである・・
この日は時折風が吹いているのと、雲で太陽がかげる時間もあり、柏の時よりだいぶマシだった。スタンドはとても見やすい。バックネットは普通だが、なにしろスタンド自体が低く、一番下はグラウンドレベルなので、バックネット裏の一番下は迫力満点である。収容人数を考えなくて良い(スタンドはネット裏のみ)のでこういった設計ができるのだろう。野球部だけでなく、民間にも貸してくれる。知られていないが、実は昨年「神奈川工科大学杯」というJABAクラブチームのみの大会がここで開かれている。
暑いものの試合終了まで見ていたかったが、時間の都合と、大差がついていたのもあり6回途中で球場を後にした。大学前から本厚木駅までのバスは、1時間に2本である。