柏の葉公園野球場の半こけら落としに行く

イースタンリーグ公式戦 読売 x 千葉ロッテ
読売 4 - 1 千葉ロッテ
千葉県立柏の葉公園野球場 観衆6,819人

僕は横浜市に住んでいるので、同じ関東地方でも千葉県の地理には疎い。だから、「東葛地域」と聞かされてもどこらへんなのかわからない。この日訪れた、柏の葉公園硬式野球場は、東葛地域で初の硬式野球場なのだという。ちなみに東葛地域とは、松戸、柏、我孫子、野田の各市のあたりを呼ぶのだとか。
今年4月に開場した柏の葉公園野球場は、主たる公式戦に使用するのはこの日が初めて。ひょっとしたら軟式野球や市民大会などに使っていたのかもしれないが、千葉県高野連のサイトを見ても大会に使用した形跡がない。ならば今日がこけら落としと称しても差し支えあるまい。

つくばエクスプレスに乗って柏の葉キャンパスで下車。駅前は開発されたばかりの街にありがちな大規模ショッピングセンターが建つ。歩いても行けるが、この日は35度近い猛暑で、歩く元気はない。素直にバスに乗った。
循環バスに乗り「東大前」で下りる。下りると右手にはJリーグ 柏レイソルの本拠地(評判は芳しくないようだが)、柏の葉公園競技場が見える。野球場は競技場の隣にあり、もうすでにお客がわんさか入っているようだ。

この日はイースタンリーグの公式戦、読売x千葉ロッテだが、僕としてはほとんど球場目当てに来たようなものである。球場前には屋台が7店ほど並び、かき氷からやきそば、ビールまでたいていのものは揃っている。珍しく千葉ロッテと読売のグッズ売り場も出ていた。
外野席700円を買って一塁側外野に入る(内野席は売り切れであった)。外野芝生席はもうたくさんの人で埋まっている。バックスクリーン脇に腰をおろしてホーム側を見ると、内野スタンドもけっこう埋まっている。内野スタンドは両脇はダグアウト付近までしかないが、段数が多く背がそこそこ高い。内野スタンド脇には内野の芝生席がある。それぞれ独立しており、行き来はできない(これは外野も同じ)。

とにかく暑い。前日に既に猛暑日だったから覚悟はしていたし、それなりに濡れタオルを工夫したり麦わら帽子を被っていたりしたのだが、頭がボーっとしてくる。屋台でペットボトルを買ってデイパックに入れておいたのだが、すぐにお湯になってしまった。やや風があったのが幸いしたのと、下が芝生だったから耐えられた。これが内野スタンドのコンクリート上だったら厳しかったかもしれない。
暑かったせいで試合内容もよく覚えてないのだが(笑)、3回くらいに読売の大田の犠牲フライで1点、その後終盤に千葉ロッテ・服部、川越がタイムリーを打たれ4-0、最終回に何とか1点を返し千葉ロッテは完封を免れた、というもの(全然レポートになっとらん)。

読売の土本(JR東海)と千葉ロッテ香月良仁(熊本ゴールデンラークス)の両社会人先発がよく踏ん張り投手戦になった。そういや、服部(トヨタ自動車)川越(日産自動車)と今日は社会人出身が多く投げていた。あとは、ロッテは今岡誠が出てきたが、三振に終わった。
試合は4時すぎに終わったが、帰る前に内野スタンドに入ってみた。前述のとおりスタンドはやや背が高く、そしてわりと傾斜が急だった。そして最前列に座っても、グラウンドレベルからスタンドまでがやや高め(つまりスタンドから見ると深め)なので見下ろす感じになる。両翼のフェンスは線が太く、見やすさで言ったら「上」とは言えないか。それと、バックネット裏は長イス席で、なんとなくコストダウンの匂いがしたが、何しろ財政が良くないなか何度か中断や遅延もあったと聞く。よく完成までこぎつけてくれたと思う。
千葉ロッテがファームの本拠地を浦和から移転するとの噂がちらほらあるようだが、ここ柏の葉などは規模・アクセス的にもいいかな、と思いつつ球場を後にした。