関西独立リーグ、ノンプロへ

関西独立リーグ:運営母体をNPO化…事実上地域リーグに

日本の独立リーグとしては第三のリーグだった関西独立リーグ。初めての「都市型」独立リーグの試みは、結局失敗に終わった。
11日から始まる後期リーグは無給が前提となる。つまり、プロ野球ではなくなってしまったのだ。
プロ野球(というか、大人の硬式野球)に餓えた四国、信越、北陸地域ではなく、既に野球界が確立している関西でも需要はあると見込んで始めたリーグだが、観客のニーズをうまく取り込めなかったようだ。
強豪の高校野球が多く、伝統の関西学生野球もあり、そしてなんといっても阪神タイガースが圧倒的に人気のある地域。いったいどういった層をとりこんでいくのか今ひとつハッキリしないまま始めたリーグだった。
確かに人口は多いけど、「人口の多い地域にはそれ以上に多くの娯楽が存在する」という原則からは逃れられなかった。


もう少しリーグの地域は考えるべきだったかなと思う。
当初の4球団のうち大阪、明石、神戸は、近くに野球の有力なソフトが存在する都市だったからだ。残り1つの紀州(和歌山)には、高校こそ強豪はあるもののNPBや社会人、大学チームにはあまり縁がない。
後に加入しかけた三重もそういった既存の野球とは縁の薄い地域だったし、これに奈良や滋賀といった、やや関西でも外れの地域(関東で言えば北関東か)でチームを組めば多少は結果が違ったかもしれない。


NPOの形態で行くといっても、プロリーグでもないリーグで4チームでどうやって運営していくのか。ならばいっそクラブチームに改組し、JABAに加盟したうえで、自主的なクラブリーグを模索していく、といったやり方の方が良いと思うのだが。NOMOベースボールクラブOBC高島といった先例も存在する地域でもある。