クラブ選手権埼玉県予選をちょっと覗く


6月20日にかずさマジックの7年ぶり都市対抗出場決定を見届けた後、大宮公園野球場から徒歩15分ほどの、さいたま市営大宮球場へ向かった。
球場マニアでもある僕は、野球場には県営と市営がそれぞれあることが多いというのを知っていたが、ここ大宮市は県営と市営の場所が近いという特徴がある。これだけ近いと、大会(例えばクラブ選手権など)で複数の球場を使いたい時には非常に有利だと思う。ちなみに、となりの浦和市にも硬式野球場があり、この近辺は非常に恵まれている。
大宮公園沿いに走る県道?から脇にそれ、細い住宅街を歩いていくと先に照明塔が見えてくる。静かだ・・ だがじきに球場アナウンスの声。球場のまわりはほとんど誰も歩いていない。

入場はもちろん無料。階段を上がり中へ入ると、クラブ選手権埼玉県予選、所沢グリーンベールボールクラブと日本ウェルネス彩の対戦中。奇しくも、今年足利市長杯とシリウスGAMEで両方とも見ている。
4時もまわっていたが試合はまだ3回。それも所沢が5-0でリード。
この市営球場は両翼91m、中堅122mだからちょっと両翼が狭いものの、スタンドはポール際まで延びており、着席なら4000人くらい?いくのだろうか。外野は芝生席。つい先ほど大宮公園で見ていたのでよく比べることができたが、内野フェンスが低いのと、大宮公園より若干スタンドが低いせいか、フィールドへの距離がより近く感じる。この見やすさは市営の方が上かなと思うが、バックネットは太く粗い(しかも色が明るめの緑)ので、キャッチャーの真後ろで見るなら大宮公園に軍配が上がる。
都市対抗予選がブラバン付きの1500人に対し、こちらのクラブ予選は、数えたところ42人(笑)。うーん、マイナー野球だ。
所沢のピッチャーは片山。この間シリウス戦でも先発した元ヤクルトのピッチャー。実力を発揮しウェルネス打線を抑えていた。横浜へ今年入団した杉原洋(ロッテ―NOMOベースボールクラブ)のように再びNPBを目指しているのだろうか。それはわからないが、元プロ選手が仕事をしながらもまだ野球を続けている、こういう場所があるのは幸せなんだろうなと思う。

夕方になり気温も低くなった。スタンドに吹く風も心地よく実に気分がよかったが、時間の関係で6回で球場を後にした。結局、この試合は所沢がものにしたようである。