プロアマ交流戦 湘南 x 東京ガス

湘南 1 - 0 東京ガス
ベイスターズ球場 観衆約120人(目測)

プロアマ交流戦は大好きだ。普段と違う相手と試合をするという、ちょっと異種格闘技戦のような趣もあるし、レベル的にどのような関係にあるのか確認みたいなこともできる。2000年だったか、日産自動車湘南シーレックスと全国でも初めてプロアマ交流戦を行ったニュースは興奮したものだ。今でも、僕などはなんとなくワクワクするような気がするのだが、プロアマ交流戦自体はもはや珍しくも何ともなくなった。特に、試合数の少ないウエスタンリーグは社会人との試合が格段に増えたのでなおさらだろう。

京浜急行安針塚駅で降り、住宅街の道を歩いていくと途中に一軒だけ酒屋のようなよろず屋のような店がある。ベイスターズ球場に行く途中で食料調達できるのはこのお店だけだ。おにぎり類はなかったが、惣菜パンとビールを買う。まわりの環境からして、地元でも重宝してるのだと思う。
この日の相手は東京ガスシーレックスは4月に新日石と試合を組んでいたが雨で流れ、今年初めての交流戦東京ガスの選手は実はよく知らない。東京都の企業チーム自体見たことがない。
試合開始は13時。バックネット裏のスタンドはすでに半分埋まっていた。もちろんほとんど湘南のファンで、見知った顔も何人かいる。ベイスターズ球場はスタンドは300人くらいしか座れないが、脇のブルペン横でも見ることができる。ロッテ浦和よりは環境は良いと思う。

先発は湘南が田中、東京ガスが岩佐。岩佐という投手はよく知らない。グランドスラムを開くとわりと若手のよう。二人とも立ち上がりから淡々とゲームを進めていく。ただ、東京ガスはこの日2つほどデッドボールを食らわしてしまう。それ以外は不安なく見られることができた。
スタンドは湘南への声援がほとんど。横須賀と違いこじんまりとしておりのんびりと見られる。熱心にスコアブックをつけている人、追っかけの女の子や常連とおぼしき爺様。ただ、追っかけの女の子の中には、「きょう美馬君は云々」と言っている人がいたので、単なる湘南ファンだけではなさそう。大学時代からチェックしてるのだろう。
海沿いというのもあるがこの日は風が強く、フライが流されている感があったが4回、4番に座った筒香センターバックスクリーン左へソロを放り込む。詰まったかと思ったが、あれれと思う間に最前列へ。ひょっとしたら追い風だったかもしれないが、詰まったまま放り込むとはさすがに素晴らしいパワーだ。これに対し、東京ガスは湘南の投手に抑えられたまま。連打もほとんどなかった気がする。もっとも、連打がないのは湘南も同じだけど。

6回、東京ガス榎田大樹をマウンドへ送る。左のエース。スピードがあるようには見えなかったが、手元でボールが動く?のか、うまくとらえられてないと見えた。筒香との対戦も、最後は外角の球を見逃し三振に取られる。
8回は右のエース、美馬学。背は小さいがコントロール良く投げ込み、湘南を抑えきる。結局このまま試合は終わり1-0。両チームとも投手が良く締まったゲームとなった。ヒットが少なくて物足りなかったけど。
試合後は湘南はそのまま打撃練習へ入ったが、東京ガスのベンチは選手を集めてやや長いあいだミーティング。もうすぐ都市対抗東京都予選で、打線がこの調子では心もとない。これは帰ったら大森で振りこみかな・・

帰りぎわ、東京ガスのコーチの方が湘南のコーチへ挨拶をしていたが、ユニフォームからおもむろに出したのが、なんと名刺(!)。さすが企業チーム、ユニフォーム姿でも名刺はちゃんと持っているのか・・
それと東京ガスの選手にもサインをねだるファンがいたりして、ちゃんと見ている人はいるんだなと、社会人ファンとして意味も無く嬉しくなってしまった。
日産が休部してしまって、湘南のプロアマ定期戦がなくなってしまったから、こういった試合をもっと増やしてほしいと思う。できれば、都市対抗代表の三菱重工横浜相手をぜひリクエストしたい。