bjリーグとJBLの統合というニュース

http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20100518ddm035050095000c.html
野球の話ではないけれど、気になったので取り上げてみた。
僕もバスケットボールの試合は見たことはないのだが、なんでも、一時分裂状態にあった男子バスケットボール界がようやく将来的な統合へ向けてスタートを切ったが、それでも関係者すべてが賛成というわけではなく、前途多難だ、という記事が上記のそれ。

1993年にサッカーのJリーグが発足後、バスケット界でもプロ化への話が出てきたものの、もともとが(社会人野球と同じく)企業チームが中心のリーグであり、プロ化に抵抗する企業もあって話がなかなか進まなかったらしい。そのなかから、プロ化に積極的なチームが数チーム脱退し、発足させたのがbjリーグだったのだという。
bjリーグ発足後は日本バスケットボール協会とは絶縁状態になり、交流試合はおろか、選手の接触さえ禁止するチームもあったのだとか。まるで昔の、プロ野球と社会人野球の断絶状態に匹敵するものだ。
それがようやく、分裂状態を収束させる方向へまとまった、というのが今回の話。

バスケの世界と野球界では取り巻く状況が全然違うけれど、興味深い話ではある。
特に、現JBLのプロチームと実業団チームが混在しているリーグというのが珍しい。こういう事例は他にサッカーのJFLぐらいしかない(JFLJリーグ入りを目指すチームと、企業、大学と3形態が混在)。
あと、企業チームがプロ化に難色を示しているという点も目を引く。


さて、野球の世界はどうか。
プロアマ球界の断絶は既に過去のものになったうえ、今では独立リーグという第3の形態が発生している。企業チームの休部と反比例するようにクラブチームが増加している。クラブチームの中でも同好会的なものからスポンサーを募って運営する強豪まで差が広がっている。独立リーグの分裂・運営停止などという怪しい雲行きも見られるし・・
全体を俯瞰してみると、やっぱりどこかバラバラという印象は拭えない。
それでも中には、シリウスJABAのクラブチーム登録を目指すという意向に対し「難しい」と言いながらも特例という形でJABA新潟大会への参加を認めてくれたり、何十年も変えてこなかった学生野球憲章を改定してプロとの練習試合も条件つきで認められるようになってりと、「なんとかしなきゃ」という気持ちがあって少しずつ行動には移してくれているのは嬉しく思う。まだまだ、将来像はおぼろげにも見えてきてはいないのだけど。
自分でもマイナー野球界?の将来について妄想は繰り広げているのだが、なかなかうまい方法論が見つからない。