東京六大学野球春季 早大 x 法大

早大 3 - 1 法大
明治神宮野球場 観衆19,000人
2010年東京六大学の春季リーグは5/14現在、勝ち点2で5チームが並ぶ大混戦になっている。
わが早稲田は前節で明治に連敗したものの、その明治もその後立教に連敗してしまった。優勝争いも混沌としている今、次こそはなんとしても勝ち点がほしい・・・駅まで歩いている間考えてた。

今年の土曜日は斎藤佑樹の指定席、しかも第二試合なので席は期待していなかった。案の定、内野特別指定席は完売、まだ第一試合の慶応x明治の試合が終わってなかったので、初めて2階席へ行ってみる。ちょっとだけ席は空いていたが、グラウンドが下すぎて、見ているうちに見下ろす首が痛くなりそうなのでやめる。カップ麺を食べながら(球場でカップ麺なんて初めて)球場内テレビを見ていたが、明治が8回裏に1点勝ち越したものの、慶応が9回表に2点取って逆転。明治の野村祐輔から逆転できるとは思わなかった。
試合が長引いて第二試合は2時から。自分は三塁側内野のかなり上のほうにやっと席を見つける。不思議なことに、内野でも応援団側のほうより、よりバックネットに近いほうの最上部が意外に空いているものだ。この前の明治戦より入ってるんじゃなかろうか?
試合前、早大メンバーが全員三塁席前に並び、斎藤の号令であいさつ。こんな習慣あったかな?いつも六大学は応援席にあいさつをしないというイメージがあったので意外だが、こういう習慣はぜひ続けてもらいたいと思う。
斎藤はいつも通り、1回から力投というイメージでもなく、淡々とというか、スマートにというか、いつのまにかアウトを取っていく。ストレートは140km前半が主で最速147km(ただしボール球)、でもそれも3割くらいであとは130km前後の変化球が多い。どこが良い?と聞かれてうまく印象が答えられないところ、これが彼のいつものスタイルだと思う。
ただし今日は2回から先頭打者を出してしまうことが多い(死球もひとつあった)。法政は定石通りバントをするが後続が絶たれる。なぜかエンドランなどの工夫をしてこない。
法政のピッチャーは横浜生まれの加賀美(桐蔭学園高)。横浜がドラフト指名を検討していると言われるエースで、初めて見た。早稲田の大石ほどじゃないがストレートも速い。
しかし3回に予想外な展開。斎藤がバッターボックスに入り、「適当に三振でいいからリズム壊すなよ〜」と思いつつ見ていると強振、レフトフライかと思ったらなんと最前列に入ってしまった!彼の六大学リーグ初本塁打である。三塁側ベンチ、興奮してみんな飛び出してしまい應武監督に引っ込められていた(笑)斎藤、ガッツポーズで帰還。こんなこともあるんだな・・
5回裏は法政が1点。ちょっと不運な当たりでランナーを出すと、続くセンターへのヒットでファンブル→バックアップのライトももたついて一塁から一気に生還。思い切って帰ってきたランナーをほめるべきか。
斎藤は同じペースのまま投げていたが8回に代打を出される。「代えてくれるなよ」と願ってたがこの前の明治戦と同じになってしまった。またエース同士で先に降板させられる。應武監督、勝負に厳しいな・・法政はブルペンで投げてもいない。
その代打・川西が四球を選んだあと野選(記録はヒット)で一・二塁。流れが変わるか?と思ったら、法政・加賀美、ここでいきなり確変。二番の松永にいきなり150km→最速153km。で最後は120kmの落ちる球で三振。速度差30km。
こりゃアカンな・・
しかし、三番・土生、その力みがちの直球をセンターオーバーにはじき返し2点勝ち越し。やはり、あの野選で流れが変わっていたんだな。
8、9回の裏は大石が5奪三振で復調を見せてくれた(最速154km)。なんだか、早稲田が勝つのを生で見るのは久しぶりな気がした。慶應が明治に勝ったので、これで早稲田にも優勝の目が十分に出てきた。


この日は6時からヤクルトxソフトバンク交流戦があるため球場前はものすごい人出。外苑前の駅はムリそうなので、表参道まで歩いて帰った。