イースタンリーグ公式戦 湘南x千葉ロッテ

湘南 5 - 4 千葉ロッテ
海老名運動公園野球場 観衆1,259人

海老名市で年1回だけ行われる湘南戦には毎年行っている。3年前は楽天戦、2年前は中止になったが、昨年と今年はロッテ戦だ。他のチームでもそうだが2軍は各県内で地方開催があり、シーレックスは神奈川県内の野球場のうち、小田原、愛川町、平塚、相模原、海老名、大和、秦野で開催実績がある。ここのところは小田原、海老名、静岡県の愛鷹でよくやっている(大和は昨年オープン戦あり)。
僕はファームの地方開催は積極的にやってほしいと考えるほうだ。2軍のファンの中にはなるべく自らの本拠地でみっちりやってほしい、移動で練習時間を取られたくない、と考えている人もいるようだ。

でも、2軍とはいえプロ野球。「需要」のあるところにはどんどん行ってほしいと思う。「硬式野球を見られるのは高校野球止まり」という地域は関東にもいっぱいある。いや、1軍本拠地からそれほど遠くないところでも、開催してみれば結構お客が入ってしまう。海老名や千葉県の袖ヶ浦など、電車一本で横浜・幕張に行けてしまうはずなのだが、それでもスタンドが埋まるから面白い。
相模線・社家駅という小さな駅から歩いて15分くらい。県道?から細い路地を抜けると相模線の踏み切り越しに木々に囲まれた球場が見えてきた。正面前はちょっとしたお祭りの賑わい。ベイスターズのロゴの入ったケンワースのトラックがあり、ホッシーも来ている。バスの前では湘南の梶谷、筒香の両選手の撮影会に長蛇の列。年1回のプロ野球、たとえ横浜まで電車1本で行けても、この「お祭りが町にやってきた嬉しさ」がお客を呼ぶのかと思う。横浜・横須賀の野球は「日常」でも、海老名の野球は「お祭り」か。

試合は湘南・加賀繁(上武大−住友金属鹿島)、千葉ロッテ西野勇士(新湊高)の両先発。新しいところではロッテ・翔太がスタメン。この間の新潟大会でも出ていた。湘南は佐伯、金城のベテランも登場。佐伯は打席ごとにひときわ大きな声援を浴びていたが序盤は元気がない。
海老名運動公園野球場は内野のスタンド席が2000くらい?と、内野芝生、外野芝生の組み合わせ。スタンド席はすべて高いネットで覆われており、しかもネットが緑色で粗く、見やすいとは言えない。内野芝生も、一番高いところで見てもフェンスが視界に入ってしまう。芝生の上で見るのは気持ちいいが観戦にはいま一歩。フェンス越しを避けるには外野に行くしかない。
ちなみに、球場前には売店テントがひとつしかなく、しかも品が少ないので、食料は途中で買ったほうがよい。5分くらいのところにサンクスがある。

試合は湘南先制→ロッテ逆転→湘南逆転→ロッテ再逆転→湘南逆転サヨナラという展開。個別の選手では、

  • 湘南・筒香の守備は前回見たときよりうまくなってる。逆シングルで捕球→送球も安定。
  • 僕のひいきのロッテ・岡田(全足利)はフライが多かったが、筒香のセンター前になりそうなライナーを前進して好捕。4打席目には十八番のセカンド前バントヒット。プロの技でした。
  • 湘南ルーキー・加賀は左足の振りが印象的なサイドスロー。笑顔も○。
  • ロッテの西野は育成枠ながらよく投げている。そろそろ支配下登録でも良いのでは?

最後は早稲田の後輩、松本啓二朗の三塁強襲のサヨナラヒットで、二塁付近でもみくちゃになっていた。スタンドからはロッテファンの「松本〜、一緒に千葉に帰ろう〜!」というヤジ(彼は千葉経大付属高である)が。二軍に定着してしまってる感じだが、なんとか横浜に戻ってもらいたい。
帰りに選手の出待ちの人が溢れるのはここの毎年の光景。ロッテのバスが出る際には選手が皆手を振っていたのが好印象だった。今日は来た人みんな満足だったんじゃないだろうか。